反撃ロック演奏で幕開け
さぁ“横浜反撃”のシーズンへ。3月25日に地元横浜スタジアムで開幕戦を迎えたDeNAは、レフトウィング席も完全開放した超満員で、ド派手な演出とともに2022年のシーズンの幕を開けた。
まずは、帰ってきた石井琢朗、鈴木尚典、相川亮二、斎藤隆の“レジェンドコーチカルテット”を軸とした、ファンの感情を揺さぶるVTRが流れ、その後、世界的ギタリストのMIYAVIが登場。大迫力の炎の演出のなか、『Ahead Of The Light』と『Fire Bird』を熱唱。ロックに込められた反撃の音色で、スタンドのボルテージをさらに上げていく。そして三浦監督がヘリコプターに乗り込む映像のあとに、実際にハマスタ上空にヘリコプターが飛来し、飛び降りた三浦監督がスコアボード最上段に現る前代未聞の演出が行われた。
その後はベイスターズのベンチ入り選手がグラウンドに飛び出し、スコアボード上にいた三浦監督も再登場。“横浜反撃”の特大ボードの前でポーズを決めた。
ビジターのカープの選手もグラウンドに現れる初の演出で、ベイスターズファンだけでなく、レフトに陣取るカープファンも含め、スタンドを埋めた360度から熱い拍手が送られた。
イベント担当者は「12球団一のイベントをやりたい」との志のもと、「野外球場ならではの大きな炎や花火を使った演出」にこだわった。大盛況にも満足せず「もっともっと上を目指しますよ」とニヤリ。この先もファンの想像の上を行くイベントを手掛けていくと宣言した。
ハマスタ最多32,436人動員
この日は2019年7月30日と同年9月5日に記録した32,160人を超える横浜スタジアム史上最多観客動員も記録。5回裏の試合成立後、ドローンでスタンド全体を撮影し、よりメモリアル感をアップさせた。
ベイスターズの木村洋太代表取締役社長は「本日、横浜スタジアムの増築・改修工事が完了後、初の大入り満員となり、横浜スタジアム史上最多動員を達成した記念すべき日になりました。新型コロナウイルス感染症の影響により、約2年間大規模イベントの人数制限がされておりましたが、3シーズンぶりに入場制限が撤廃され、満員で盛り上がる横浜スタジアムを見ることができ、大変うれしく思います。今日の満員は横浜DeNAベイスターズファンやプロ野球ファン全体で掴んだ景色です。ファンの皆様には、改めて感謝申し上げます。2022年シーズンはファンの皆様の熱い応援に応えられるように、優勝を目指して戦ってまいります」と、待ちわびた光景を喜ぶコメントを残した。
観客動員数に関する制限も解除され、イニング間の企画も復活した横浜スタジアム。これからも様々なイベントを企画し、テレビでは味わえないライブならではの臨場感をさらに作り上げていく。
取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)