ニュース 2022.03.26. 07:05

広島ドラ6・末包、プロ初打席初安打初打点に初猛打賞の「初物尽くし」

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広島の外野争いに熱気…目立ったルーキー・末包のアピール (C) Kyodo News
● DeNA 3 - 11 広島 ○
<1回戦・横浜>

 ルーキーが3安打1打点で開幕白星に貢献した。広島のドラフト6位・末包昇大外野手(大阪ガス)が、DeNAとの開幕戦に7番・右翼で先発出場。ドラフト制後では、1969年の山本浩司(浩二)、2006年の梵英心以来、球団史上3人目となる新人開幕スタメンに。

「新人でスタメンを任された以上は、ルーキーとか関係なく、チームの力になれるように頑張っていこうと思っていた」という末包。2回、一死一、三塁といきなりチャンスで回ってきた第1打席、DeNAの開幕投手・東克樹に初球からチェンジアップを連投され、1ボール2ストライクと追い込まれると、4球目も外角低めのチェンジアップを、「チームを勢いづけられるように、そういうバッティングを心掛けていた」という末包はこの球に食らいつき、左前へ運ぶ先制の適時打。

 プロ初打席初安打初打点をマークすると、第2打席は4回の先頭で、内寄り高めのカットボールを引っ張り、レフトフェンス直撃の二塁打。さらに6回、一死一、二塁で回ってきた第4打席では、DeNAの3番手・伊勢大夢の149キロ直球を中前へ弾き返し、開幕戦で3安打猛打賞もマーク。

 「初物尽くしでよく頑張ったと思います」と振り返った。開幕戦のヒーローとなった末包は、初安打のボールを持ち、佐々岡真司監督と笑顔で記念撮影。記念球については「両親が来てくれているので、渡したい」と話した。試合後のインタビューで「野球を続けさせてくれてありがとう。これからも活躍している姿を見せられるように頑張っていきたい」と駆けつけた両親へメッセージを送ると、「自分の持ち味は長打力なので、7番でも長打を打てれば打線に厚みが出ると思う。そこをしっかりときょうの試合でも出せたのは本当に良かった」と振り返り、「これから頑張って、頑張って、優勝に貢献できるように、1年目から『ガツガツGUTS!』でいきたいと思います!」と今季のチームスローガンも織り込んでみせた。

▼就任2年目も開幕戦黒星となったDeNA・三浦大輔監督
「残念な結果ですね。(開幕投手・東克樹は)立ち上がり、ひじょうに良かった。2回に先制された後、ちょっと不運なところもあったが、そのあともよく踏ん張ったと思います。(6回途中での降板は)左(手)中指の皮がめくれたので交代です。負けましたけども、結果が出た選手もいる。やり返すしかない。選手たちも最後まであの点差だったが何とか食らいつこうとしていましたし。切り替えてあしたやるしかない」。

▼5回0/3、8安打4失点(自責2)のDeNA・東克樹投手
「緊張はしましたが、初回を3人で抑えリズム良く入れたのは良かったです。しかし、味方のエラーをカバーできなかったことは反省点です。3回以降ランナーを出しても粘れたことは良かったのですが、イニングの途中でマウンドを降りることになり中継ぎ陣に申し訳ないです」。

(取材・ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)
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