投打ともに噛み合った3連勝の中で…
昨季日本一のヤクルトが敵地で阪神に3連勝。
1年前に神宮での開幕カードで3連敗を喫した悔しさを晴らし、連覇に向けてこれ以上ないスタートを切った。
開幕戦を大逆転勝利で飾ると、2戦目は6-0の完勝。そして27日の3戦目も4-0と、2試合続けて虎打線をシャットアウトした。
投打が噛み合った3連勝の中で、27日放送の『プロ野球ニュース』に出演した解説者の阿波野秀幸氏は何よりも「ブルペンの厚さ」を強調する。
この3連戦では計8人の投手がリリーフとして登板をし、失点を喫したのは3イニングのロングリリーフだった大下佑馬だけ。各投手が開幕からマウンドを経験し、そして良い結果を残したというのは今後に向けた大きな収穫になるだろう。
なかでも阿波野氏は27日の試合を振り返り、「4点差で8回・9回を迎えて、勝ちパターンで行くと清水昇からスコット・マクガフへとなるところ。ここを大西広樹と梅野雄吾でしっかりと抑えた」点をポイントとして強調。「4点差でも、翌日ゲームがないことを考えたらクローザーを出したいはず。そこを我慢して勝ち切ったということで、コンディションも整えられますし、ブルペン陣の厚みをすごく感じましたね」と語り、勝ちパターンを温存しながらでもしっかりと試合を締めることができる人材の充実ぶりを強みとして挙げた。
さらに、チームは扇の要と言える中村悠平をコンディション不良で欠く状態。この点についても、「捕手の中村悠平がいないということで不安もあったと思うが、古賀優大と松本直樹の2人で完封→完封ときた。その辺も少し安心できたかなと」と付け加え、この3連勝の価値を改めて強調した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』