ニュース 2022.03.28. 11:00

東京ガスの主将・笹川晃平が「みんなに勝たせてもらうキャプテン」と話すワケ

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東京ガス・笹川晃平(ニッポン放送ショウアップナイター)
 「社会人野球ショウアップ」では、社会人野球の有力チームの監督、選手に独占インタビューを行い、彼らの声を通じて、常にプロ野球に有力な新人選手を輩出し続ける社会人野球の魅力に迫っていく。

 現在連載中の「ファーストシーズン」に登場するのは、昨年11月~12月に東京ドーム開催された第92回都市対抗野球大会で初優勝した東京ガス硬式野球部(東京都)と、2年連続のベスト4に進出したセガサミー野球部(東京都)の監督、選手合計13名。

 彼らが、昨年の都市対抗や所属チームの舞台裏、今年の大会や野球へかける想いなど、余すところなく語っていく。

 第3回目は、今年から東京ガス硬式野球部主将を務める笹川晃平選手に話を訊いた。


野球人生で1番いいシーズンだった


 昨シーズン、東京ガス硬式野球部は、創部史上初の都市対抗野球大会優勝を果たし、社会人野球チームの頂点に輝いた。この日本一は、笹川晃平選手の野球人生の中で初めての日本一だった。笹川選手は、野球人生で1番いいシーズンだったと振り返る。都市対抗では、状況に応じて役割を果たせたと自己評価。四死球も多く、チャンス拡大に貢献するだけでなく、短打も長打も放つことができた。欲を言えばホームランを打ちたかったというが、自分の中では満足と言える結果が出せたと納得の表情を見せた。

 ただ、都市対抗以外を見たら25点と厳しい評価。年間を通して見ると、打撃での成績がふるわず、打撃で勝負している選手である以上、その結果が出ないということは問題だったと振り返った。

みんなに勝たせてもらうキャプテンになりたい

 
入部6年目を迎える今シーズン、笹川選手はチームの主将に就任した。笹川選手が目指すキャプテン像は「みんなに勝たせてもらうキャプテン」。

 キャプテンがやるだけじゃなくて、みんながチームのことを思ってやってくれたら、自然にキャプテンのやることは少なくなる。みんなのチームなので、それぞれが自主的にチームのために動き、みんなが打って走って守って投げて、チームがまとまってくれたら1番いい、と理想のチーム像を語る。自分は活躍しなくても、試合に出なくてもいい。チームのみんながいい思いをしてくれたら1番いい、とチームを思う頼もしい姿を覗かせた。

これからは、自分が納得する野球を


 これからの笹川選手の目標を訊くと、自分が納得する野球をすることだという。

 野球する時間はもう残り少ないし、野球人生も折り返しを過ぎている。目立つようなバッティングは減ってきたかもしれないが、自分の魅力はバッティング。自分のためだけのプレーではない、大人になったプレー、色んな人たちが活躍できるようにサポートできるようになったというところをぜひ見てほしい。もちろん個人的には、長打を打てるように頑張りたいと意気込みを語った。

(ニッポン放送ショウアップナイター)
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