チームの連敗ストップに挑むも…
昨季2位の阪神は本拠地でヤクルトとの開幕3連戦に挑むも、昨季王者の強さに屈して3連敗……。
矢野阪神ラストイヤーの船出は厳しいものとなった。
27日の試合では、ドラフト3位ルーキーの桐敷拓馬がプロ初登板・初先発。昨季の日本一チームを相手に堂々たる投球を見せたが、6回途中3失点で黒星が付いている。
それでも、解説者は左腕の投球を称賛。『プロ野球ニュース』に出演した田尾安志氏は「途中まで素晴らしい投球内容だった」とし、「連敗の後に新人投手が先発を任されるというのは、ものすごいプレッシャーだったと思う。その中で素晴らしい投球をしていて、ハートが強い投手だなと。やってくれるんじゃないかという期待が大きくなった」と今後の登板にも期待を寄せた。
一方、元投手であり引退後は複数の球団で投手コーチを歴任した阿波野秀幸氏は“起用法”について言及。「2戦目の小川一平も5回までは非常に良い投球内容だった。もう少し行かせたいという気にもなるが、この2人に共通しているのが今年から先発陣に加わったということ」とキャリアが浅い投手の運用をポイントに挙げ、「何年か先発投手をしている選手であれば、うまく切り抜けて6回・7回と行くもの。ただ2人は初回から飛ばしていたと思うので、次の登板やその次を考えると、余力を残しても5回で『よくやった!また次行くぞ!』という形でやっていくというのも」という見解を述べた。
「勝ちが付くって結構大きなことなので」とは、経験者だからこそのコメント。今回はプロ初白星とはならなかったが、今回の経験を活かして次戦以降につなげていくことができるだろうか。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』