昨年夏の甲子園でも対戦した顔合わせ
『第94回選抜高等学校野球大会』は30日、甲子園で準決勝2試合が行われ、京都国際(京都)の出場辞退に伴う代替出場で勝ち進んだ近江(滋賀)と、3年連続13度目の出場で4度目の優勝を狙う大阪桐蔭(大阪)が決勝進出を決めた。
近江は延長戦の末に5-2で浦和学院(埼玉)を下し、滋賀県勢初の決勝進出。エースで4番の主将・山田陽翔が5回に左足へ死球を受け、試合後半は足を引きずりながらの投球となったが、11イニング・170球を2失点に抑え完投。2-2の同点で迎えた11回裏に女房役の8番・大橋大翔が左翼席へサヨナラ3ランを放ち、初の決勝進出を決めた。
大阪桐蔭は13-4と国学院久我山(東京)を圧倒し、2018年の第90回大会以来、4年ぶり4度目の決勝進出。打撃好調の4番・丸山一喜が大会タイ記録となる8打席連続安打を放つなど、試合序盤から強力打線が爆発。6回には3番・松尾汐恩に今大会1号となる2点本塁打が飛び出し、4度目のセンバツ制覇へ向けて弾みをつけた。
決勝進出を決めた両チームが公式戦で激突するのは、近江が勝利した昨年夏の甲子園2回戦以来。この試合では大阪桐蔭・松尾が近江・山田から本塁打を放つなど先行したが、今大会でも背番号10を背負う大阪桐蔭の右腕・川原嗣貴が決勝点を献上し、近江に軍配が上がっていた。
一冬を超え、新チームになってから公式戦無敗の王者・大阪桐蔭に、代替出場で勝ち上がってきた近江が挑む構図。聖地で再戦する因縁の対決に注目だ。