迷わず振り抜いた「四球後の初球」
巨人は3日、本拠地で阪神を9-5で下し同一カード3連勝。3月29日から始まった連勝を「6」に伸ばした。
この試合で勝利を大きく手繰り寄せたのが、初回に中田翔が放った満塁弾だ。
中田は6連勝のスタートとなった3月29日・ヤクルト戦の第1打席で安打を放って以降、4試合続けて快音から遠ざかっていた。
20打席無安打で迎えたのがこの日の第1打席。一死満塁で回ってきたチャンスに、阪神先発のジョー・ガンケルが放った初球の甘いカットボールを迷いなくフルスイング。打った瞬間にそれと分かる一発をレフトスタンドに叩き込んだ。
その後、3回の第2打席でもライトへの安打を放ち、この日は複数安打をマーク。ここから調子上向きとなるか、来週以降の活躍にも期待がかかる。
3日放送の『プロ野球ニュース』に出演した斎藤雅樹氏も、「四球の後の初球といえば鉄則ですが、当たりが出ていない時は手が出しづらいと思うんですよ。そこを甘い球だったとはいえ、しっかりと振り切ったのは素晴らしい」と迷わずに振り抜いた姿勢を讃える。
また、「2打席目はおっつけて右方向への安打。これでちょっと調子が上がってくるんじゃないかと」とし、会心の一撃の後に飛び出した渋い安打から復調の兆しを感じ取った。
同じく番組に出演した谷沢健一氏も「立ち姿が良い。無駄な動きがなくなってきている」と語り、打席での佇まいを評価。「良いキッカケになるんじゃないかな」と、この日の2安打がもたらす好影響に期待を寄せた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』