○ 阪神 4 － 0 DeNA ●
＜1回戦・甲子園＞

　DeNAは打線がつながりを欠き今季初の完封負け。2連敗で再び借金1となった。

　先発のロメロは初回、安打と暴投で無死二塁のピンチを招くと、2番・中野に右前適時打を許し失点。わずか4球で先制された。一死後、4番・佐藤輝には右越えの2ラン被弾。初回から失点を重ね、開幕9連敗中の阪神に主導権を握られた。2回も先頭の8番・小幡に右翼二塁打を許すと、一死三塁で再び暴投。3回以降は立ち直りを見せたが、4回5安打4失点で降板し今季初黒星（1勝）を喫した。

　打線は2回、7番・大和の左越え二塁打などで一死二、三塁の好機を作るも、8番・山本が空振り三振に倒れたあと9番・ロメロは二ゴロ。序盤、不安定だった阪神先発・西勇を捉えきれなかった。中盤以降は好機すら作れず計7安打で無得点。西勇に2年ぶりとなる完封勝利を献上した。

　劣勢の中、攻守でファンを沸かせたのが「2番・右翼」で先発出場した楠本。守りでは4回と5回に、それぞれフェンスに激突しながら飛球を好捕。これには阪神ファンからも大きな拍手が送られた。打撃では4打数2安打でチーム唯一のマルチ安打を記録。レギュラー定着を目指す背番号37が敵地で存在感を示した。