○ 日本ハム 3x - 2 ロッテ ●
<2回戦・札幌ドーム>
5連勝を狙ったロッテだが、2-3のサヨナラ負けで連勝が4でストップした。
打線は日本ハム先発・加藤貴之のテンポの良い投球を前に、6回までわずか2安打に抑え込まれるも、0-2の7回、得意の足を使った攻撃で得点を奪う。
先頭のマーティンが四球で出塁すると、続く佐藤都志也のセンター前の安打で、一塁走者のマーティンは三塁を陥れる。レアード、山口航輝の連続三振で2アウトとなるが、日本ハム2番手・杉浦稔大が岡大海に対しての初球がワイルドピッチとなり、三塁走者のマーティンが生還。
岡が四球を選び二死一、二塁で、エチェバリアは杉浦が投じた初球のストレートをライト前に弾き返し、二塁走者の佐藤が同点のホームを踏んだ。一塁走者の岡も、ライトがホームに送球している間に三塁へ。再び一、三塁とし、打席には藤岡。一塁走者のエチェバリアは、藤岡の打席中に二塁盗塁を決め、“足技”で日本ハムバッテリーを揺さぶったが、藤岡は三邪飛に倒れた。
逆転とはならなかったが、1本の安打で“一、三塁”という形をこの7回だけで2度作り、盗塁も2つ決め、“足を絡めた攻撃”はしっかりとできている。課題は“得点圏”でのバッティング。この回はエチェバリアの適時打が出たとはいえ、もう1点はワイルドピッチで奪ったもの。ただ、このワイルドピッチでの得点もマーティンが佐藤のセンター前で、三塁まで進んでいなかったら得点にはなっていなかった。とはいえ、押し込めるときに一気に押し込み逆転したかったというのが本音。
また、昨年の東京五輪明けから打線は、先発投手を1、2打席目で攻略できず、3打席目に入った6回、7回に得点するパターンが多い。今季ここまで32得点を奪っているが、7回以降に挙げた得点は15得点に対し、3回までにあげた得点はわずかに4点。
昨年までは序盤、相手先発に球数を投げさせ、試合中盤、後半に得点することも多かったが、今季は3回までに1イニングに20球以上投げさせたのは、3月30日のソフトバンク戦の3回(28球)、4月3日の西武戦の3回(22球)の2度。1イニング15球以内(3回まで)に終わっていることも多く、ここまで見ていると今季は早いカウントから積極的に仕掛けている印象だ。
リリーフ陣はセットアッパーのゲレーロがイニングまたぎという部分は気になったが、0-2の6回に登板した東條大樹は力強いストレートを投げ込み、武器のスライダーが活き1回を無失点。
同点に追いついた直後の7回裏に登板した小野郁は、宇佐見真吾、上野響平、野村祐希と対戦した3人にいずれも3ボール2ストライクとなったが、宇佐見を縦に落ちるスライダーで空振り三振、上野をストレートで一飛、野村を右飛で打ち取った。昨季は同点、勝っている場面でやや不安定な投球があったものの、同点の場面で“0”に抑えたことは今後に向けて良いアピールになったはずだ。
8回に登板したゲレーロはストレートで押していきながら、スライダーも時折まぜるという投球で1イニング目の8回は無失点。2イニング目となった9回先頭のヌニエスに死球を与えたところで降板し、後を受けた廣畑が宇佐見にサヨナラ打を打たれ敗戦投手になったが、普段は1イニングだけの投球ということを考えれば、及第点だろう。
2-2の9回、結果的にサヨナラ打に繋がってしまいレフト・髙部瑛斗にとって悔しいプレーとなってしまったが、原因を検証し、気持ちを切り替えて8日からのオリックス3連戦に臨んで欲しい。
文=岩下雄太
<2回戦・札幌ドーム>
5連勝を狙ったロッテだが、2-3のサヨナラ負けで連勝が4でストップした。
打線は日本ハム先発・加藤貴之のテンポの良い投球を前に、6回までわずか2安打に抑え込まれるも、0-2の7回、得意の足を使った攻撃で得点を奪う。
先頭のマーティンが四球で出塁すると、続く佐藤都志也のセンター前の安打で、一塁走者のマーティンは三塁を陥れる。レアード、山口航輝の連続三振で2アウトとなるが、日本ハム2番手・杉浦稔大が岡大海に対しての初球がワイルドピッチとなり、三塁走者のマーティンが生還。
岡が四球を選び二死一、二塁で、エチェバリアは杉浦が投じた初球のストレートをライト前に弾き返し、二塁走者の佐藤が同点のホームを踏んだ。一塁走者の岡も、ライトがホームに送球している間に三塁へ。再び一、三塁とし、打席には藤岡。一塁走者のエチェバリアは、藤岡の打席中に二塁盗塁を決め、“足技”で日本ハムバッテリーを揺さぶったが、藤岡は三邪飛に倒れた。
逆転とはならなかったが、1本の安打で“一、三塁”という形をこの7回だけで2度作り、盗塁も2つ決め、“足を絡めた攻撃”はしっかりとできている。課題は“得点圏”でのバッティング。この回はエチェバリアの適時打が出たとはいえ、もう1点はワイルドピッチで奪ったもの。ただ、このワイルドピッチでの得点もマーティンが佐藤のセンター前で、三塁まで進んでいなかったら得点にはなっていなかった。とはいえ、押し込めるときに一気に押し込み逆転したかったというのが本音。
また、昨年の東京五輪明けから打線は、先発投手を1、2打席目で攻略できず、3打席目に入った6回、7回に得点するパターンが多い。今季ここまで32得点を奪っているが、7回以降に挙げた得点は15得点に対し、3回までにあげた得点はわずかに4点。
昨年までは序盤、相手先発に球数を投げさせ、試合中盤、後半に得点することも多かったが、今季は3回までに1イニングに20球以上投げさせたのは、3月30日のソフトバンク戦の3回(28球)、4月3日の西武戦の3回(22球)の2度。1イニング15球以内(3回まで)に終わっていることも多く、ここまで見ていると今季は早いカウントから積極的に仕掛けている印象だ。
リリーフ陣
リリーフ陣はセットアッパーのゲレーロがイニングまたぎという部分は気になったが、0-2の6回に登板した東條大樹は力強いストレートを投げ込み、武器のスライダーが活き1回を無失点。
同点に追いついた直後の7回裏に登板した小野郁は、宇佐見真吾、上野響平、野村祐希と対戦した3人にいずれも3ボール2ストライクとなったが、宇佐見を縦に落ちるスライダーで空振り三振、上野をストレートで一飛、野村を右飛で打ち取った。昨季は同点、勝っている場面でやや不安定な投球があったものの、同点の場面で“0”に抑えたことは今後に向けて良いアピールになったはずだ。
8回に登板したゲレーロはストレートで押していきながら、スライダーも時折まぜるという投球で1イニング目の8回は無失点。2イニング目となった9回先頭のヌニエスに死球を与えたところで降板し、後を受けた廣畑が宇佐見にサヨナラ打を打たれ敗戦投手になったが、普段は1イニングだけの投球ということを考えれば、及第点だろう。
2-2の9回、結果的にサヨナラ打に繋がってしまいレフト・髙部瑛斗にとって悔しいプレーとなってしまったが、原因を検証し、気持ちを切り替えて8日からのオリックス3連戦に臨んで欲しい。
文=岩下雄太