チームを勝利に導く大活躍
楽天の西川遥輝選手が8日、今季初の古巣・日本ハムとの対戦で攻守に躍動した。
「1番・左飛」で先発出場した西川は、1点リードの3回裏、一死二・三塁のピンチで野村佑希の左飛を捕球すると、失点に直結する本塁ではなく三塁へ送球。タッチアップを狙っていた二塁走者・上野響平を三塁ベース手前でタッチアウトに仕留めた。
このタッチアウトが三塁走者の生還より早かったため、日本ハムの得点は認められず、併殺で攻撃終了。開幕2連勝を目指す早川隆久を助けるビッグプレーとなった。
さらに、西川は直後の4回一死二・三塁のチャンスで、相手先発の伊藤大海から右前へ2点適時打を放ち、貴重な追加点を叩き出した。
その後もかつての同僚のフォームを盗み今季4つ目の盗塁を決めるなど、慣れ親しんだ古巣・札幌ドームで持ち味を存分に発揮し、チームを勝利に導いた。
8日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた平松政次さんは「北海道で日本ハムだったらそれは気持ちは乗りますよ。ノーテンダーで契約をしてもらえなかった。そういう気持ちが野球選手、スポーツ選手だったら出てきますので、(西川は)してやったりでしたね。打って走って守って気持ちが入っていましたよ」と、昨年オフに自由契約となった古巣相手に意地を見せたリードオフマンを称賛。
同じく解説を務めた笘篠賢治さんは「彼の持ち味を新しいチームで存分に出している。点が取れない展開に(なったときに)足の武器(が使えないの)はイーグルス選手層の中ではものすごく課題だった。そういった部分ではそこにマッチした選手が来てくれたと思います」と、楽天にとっては願ったり叶ったりの補強であると指摘。
移籍後初の古巣でのプレーについては「やりにくさもあると思うんですよ。でも、見返したいという気持ちもあるでしょうね」と振り返った。
西川は今季ここまで9試合に出場し、打率こそ.267だが、出塁率はリーグ3位の.410。盗塁4はリーグトップとリードオフマンとして期待に応える活躍を見せている。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』