2022.04.08 18:00 | ||||
千葉ロッテマリーンズ | 5 | 終了 | 0 | オリックス・バファローズ |
ZOZOマリン |
○ ロッテ 5 - 0 オリックス ●
<1回戦・ZOZOマリン>
試合が動いたのはやはり7回以降だった。
ロッテは試合前まで、今季32得点を奪っていたが、イニング別でもっとも得点を挙げていたのは7回と8回の7点だ。
開幕から15イニング連続自責点0の先発・石川歩が、スコアボードに0を並べていく。
石川を早いイニングから援護したいロッテ打線だったが、4回までオリックスの先発・山岡泰輔の前に1安打に抑え込まれる。0-0の5回は先頭のマーティンが二塁打、平沢大河の四球などで一死二、三塁の先制の好機を作るも、松川虎生が見三振、髙部瑛斗が遊飛で先制点を挙げられず。
0-0のまま進んでいき、7回裏に試合は動いた。この回先頭の佐藤都志也がセンター前に放つと、続くマーティンが山岡の初球を捉え、打球はライトスタンド上段に突き刺す特大の今季第1号2ランで先制。
7回を投げ終えた時点で球数が98球だった先発・石川は8回もマウンドにあがる。先頭の太田椋、西野真弘の連打で一、二塁とされるも、宜保翔を遊飛、福田周平を一ゴロ、吉田正尚を二ゴロと、無失点で切り抜けた。
その裏、ロッテ得意の足を使った攻撃で得点を挙げた。一死走者なしから2番・藤原恭大がレフト前安打で出塁すると、続く安田尚憲の右安で一塁走者の藤原は俊足を飛ばして三塁へ。一、三塁となり、4番・レアードがセンター前に運ぶと三塁走者の藤原が生還し、代走の一塁走者・岡大海は迷わず三塁へ進んだ。再び一、三塁となり、佐藤の打席中にレアードの代走・和田康士朗が初球で2塁盗塁を決め、二、三塁に。佐藤は2ボールからの3球目をセンターへはじき返し、これが2点適時打となってこのイニング3点を追加した。
5-0となった9回は、この日昇格した佐々木千隼が登板。佐々木は昨季ロングリリーフからスタートし、結果を残し続け、東京五輪明けは勝ち試合の8回を任されるなど、シーズン自己最多54試合に登板して8勝1敗26ホールド、防御率1.26と充実のシーズンを送った。今季は実戦初登板が3月25日のヤクルトとの二軍戦と出遅れたが、二軍で4試合(練習試合含む)に登板して一軍のマウンドに帰ってきた。
佐々木は簡単に二死とした後、連打で得点圏に走者を許すも、最後は太田を投手ゴロに打ち取り試合終了。復帰登板でいきなり緊張感のある1、2点差の場面ではなく、試合を締める9回とはいえ、点差の広がった展開で今季初登板を踏めたのは良かったのではないだろうか。
話を打線に戻すと、7回に2点、8回に3点と、試合終盤での集中力はさすがだが、先発の安定ぶりを考えれば早いイニングから得点し、主導権を握りたい。今季3回までの得点が11試合を終えてわずかに4点で、ここ3試合は3回までの得点がない。それどころか3回までの先頭打者の出塁自体も、この3試合に限ると、4月6日の日本ハム戦の2回に先頭の山口がセンター前に安打を放ったのみ。
今季は開幕からロッテだけでなく、他球団の先発陣も安定しており、なかなか得点が見込めない状況であることは理解している。9日のオリックスの先発が山本由伸ということを考えれば、序盤から得点する可能性はかなり低い。そんななかでも、開幕から1番に座る髙部がチャンスメイクし、第1打席の打率が.364(11-4)の佐藤都志也を得点圏で回していきたいところだ。
▼ ロッテのイニング別得点(8日終了時点)
1回:1点
2回:1点
3回:2点
4回:6点
5回:2点
6回:5点
7回:9点
8回:10点
9回:0点
10回:1点
11回:0点
文=岩下雄太
<1回戦・ZOZOマリン>
試合が動いたのはやはり7回以降だった。
ロッテは試合前まで、今季32得点を奪っていたが、イニング別でもっとも得点を挙げていたのは7回と8回の7点だ。
開幕から15イニング連続自責点0の先発・石川歩が、スコアボードに0を並べていく。
石川を早いイニングから援護したいロッテ打線だったが、4回までオリックスの先発・山岡泰輔の前に1安打に抑え込まれる。0-0の5回は先頭のマーティンが二塁打、平沢大河の四球などで一死二、三塁の先制の好機を作るも、松川虎生が見三振、髙部瑛斗が遊飛で先制点を挙げられず。
0-0のまま進んでいき、7回裏に試合は動いた。この回先頭の佐藤都志也がセンター前に放つと、続くマーティンが山岡の初球を捉え、打球はライトスタンド上段に突き刺す特大の今季第1号2ランで先制。
7回を投げ終えた時点で球数が98球だった先発・石川は8回もマウンドにあがる。先頭の太田椋、西野真弘の連打で一、二塁とされるも、宜保翔を遊飛、福田周平を一ゴロ、吉田正尚を二ゴロと、無失点で切り抜けた。
その裏、ロッテ得意の足を使った攻撃で得点を挙げた。一死走者なしから2番・藤原恭大がレフト前安打で出塁すると、続く安田尚憲の右安で一塁走者の藤原は俊足を飛ばして三塁へ。一、三塁となり、4番・レアードがセンター前に運ぶと三塁走者の藤原が生還し、代走の一塁走者・岡大海は迷わず三塁へ進んだ。再び一、三塁となり、佐藤の打席中にレアードの代走・和田康士朗が初球で2塁盗塁を決め、二、三塁に。佐藤は2ボールからの3球目をセンターへはじき返し、これが2点適時打となってこのイニング3点を追加した。
5-0となった9回は、この日昇格した佐々木千隼が登板。佐々木は昨季ロングリリーフからスタートし、結果を残し続け、東京五輪明けは勝ち試合の8回を任されるなど、シーズン自己最多54試合に登板して8勝1敗26ホールド、防御率1.26と充実のシーズンを送った。今季は実戦初登板が3月25日のヤクルトとの二軍戦と出遅れたが、二軍で4試合(練習試合含む)に登板して一軍のマウンドに帰ってきた。
佐々木は簡単に二死とした後、連打で得点圏に走者を許すも、最後は太田を投手ゴロに打ち取り試合終了。復帰登板でいきなり緊張感のある1、2点差の場面ではなく、試合を締める9回とはいえ、点差の広がった展開で今季初登板を踏めたのは良かったのではないだろうか。
話を打線に戻すと、7回に2点、8回に3点と、試合終盤での集中力はさすがだが、先発の安定ぶりを考えれば早いイニングから得点し、主導権を握りたい。今季3回までの得点が11試合を終えてわずかに4点で、ここ3試合は3回までの得点がない。それどころか3回までの先頭打者の出塁自体も、この3試合に限ると、4月6日の日本ハム戦の2回に先頭の山口がセンター前に安打を放ったのみ。
今季は開幕からロッテだけでなく、他球団の先発陣も安定しており、なかなか得点が見込めない状況であることは理解している。9日のオリックスの先発が山本由伸ということを考えれば、序盤から得点する可能性はかなり低い。そんななかでも、開幕から1番に座る髙部がチャンスメイクし、第1打席の打率が.364(11-4)の佐藤都志也を得点圏で回していきたいところだ。
▼ ロッテのイニング別得点(8日終了時点)
1回:1点
2回:1点
3回:2点
4回:6点
5回:2点
6回:5点
7回:9点
8回:10点
9回:0点
10回:1点
11回:0点
文=岩下雄太