● ロッテ 2 － 4 オリックス ○
＜2回戦・ZOZOマリン＞

　オリックスの山本由伸投手（23）が9日、敵地でのロッテ戦に先発登板。7回までに9安打6四死球を許すも2失点と粘り、球団新記録となる自身18連勝を達成した。

　初回、先頭の髙部に左前打を許すと、続く藤原の高くバウンドした投ゴロを一塁へ悪送球（記録は内野安打と悪送球）。自らの失策もあり、いきなり無死二、三塁のピンチを招いた。その後、一死満塁となり、5番・マーティンに先制の右犠飛を打たれ失点。これが今季初失点となり、昨季から続いていた無失点イニングは24で止まった。

　3回も満塁のピンチを招くなど、この日はZOZOマリン特有の強風もあり、終始苦しい投球。逆転してもらった直後の5回は一死一塁でマーティンに右中間突破の二塁打を許したが、本塁生還を狙った一走・佐藤都を、中堅・福田、二塁・太田が素早い中継プレーで本塁タッチアウト。バックも堅い守りでエースを盛り立てた。

　6回も四球と死球で得点圏に走者を背負ったが、最後は3番・佐藤都を空振り三振に仕留め無失点。2点リードの7回に4番・レアードに左越えソロを浴びたが、7回122球、9安打2失点、9奪三振6四死球と粘り、白星の権利を持ち降板した。

　打線は1点を追う5回、ロッテ先発・小島と好相性の1番・佐野皓が、2号3ランを左翼席へ運び逆転。8回は6番・福田が中前適時打を放ち貴重な4点目を加えた。

　2点リードの9回は平野佳が締め、守護神は今季3セーブ目を挙げると同時にNPB通算600試合登板を達成。開幕から3連勝の山本は、阪急時代の1970～71年に足立光宏が樹立した17連勝を抜き、球団新記録の18連勝を達成した。