「次はまた良い投球が見られる」
阪神のジョー・ガンケル投手(30)は10日、甲子園で行われた広島戦に先発登板。
7回を投げて被安打3、無四球で1失点と好投を見せたが、援護に恵まれず今季2敗目を喫した。
1週間前の巨人戦は今季初登板で4回4失点。なにより4四球とらしくない姿が目についた来日3年目の右腕。この日も先頭の西川龍馬に対していきなり3ボールとしながら中飛で打ち取ると、初回は三者凡退の好スタートを切る。
しかし2回、2ボールからライアン・マクブルームに内角のボールをうまく弾き返され、ライナー性の打球がそのままレフトスタンドに着弾。一発で先制点を与えてしまった。
それでも、以降は切り替えて見事な投球を展開。3回から5回まで3イニング連続で三者凡退に斬って取ると、持ち味の打たせて取る投球で7回を87球で1失点にまとめた。
チームは最後まで本塁が遠く、0-1で敗戦。ガンケルに今季2敗目が付いてしまったものの、解説陣は右腕の復調ぶりに好感触を得たようだ。
10日放送の『プロ野球ニュース』に出演した金村義明氏は「よく投げたと思う」と力投を讃えつつ、「前回の巨人戦では頭が突っ込むようなところもあったが、今回は素晴らしかった」とコメント。
一方で被弾のシーンについては「“1球に泣く”というのはこのことと言うような…。マクブルームの一発ですね。厳しいボールではあったんですが、うまく肘を抜きながら、面を変えずに弾丸ライナーで叩き込んだホームラン」と、うまく対応した打者を褒めた。
同じく番組に出演した谷繁元信氏も「チーム状態が苦しいので、1失点でも勝ちは付かないんですが…。もう大丈夫でしょう」と振り返り、2戦目の復調に太鼓判。
金村氏も再度「昨年の良い時のような投球はできたと思う。動くボールを低め低めに集めていた」と強調。「おそらく次はまた良い投球が見られると思う」とまとめ、今後の登板に期待を寄せた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』