過去2戦は初回に手痛い失点
西武が日本ハムに4-3で競り勝ち、この2連戦は1勝1敗の五分。
先発した松本航が7回3失点と試合を作り、今季2勝目(1敗)を挙げた。
「過去2試合は初回に得点を与えてしまっていたので、先頭打者を出さないよう集中しました」と振り返った背番号17。
前回登板の4月6日・楽天戦は初回にいきなり3点を失ってしまい、その後は立ち直るも5回4失点で敗戦投手に。今季初戦だった3月30日・日本ハム戦も6回途中3失点で白星を掴んだが、立ち上がりに失点を喫して先制を許してしまっていた。
この日はコメントの通り、課題の初回を7球で3人斬り。直後に味方が2点の援護を叩き出し、試合の主導権を握ることに成功した。
13日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した五十嵐亮太氏も、その“立ち上がり”には要注目。自身はNPB通算823試合登板で先発はゼロと、マウンドに登った瞬間から全力投球が求められる立場であったが、「先発だと初回だけでなく次の回、その次の回とある程度先を見据えてやらなければいけない」という点が、先発投手が悩まされる立ち上がりの苦手意識に作用するのではと持論を展開。
つづけて「自分の中でどういったことを感じながら投げているのかというところと、それを理解できているかどうかが大事」とし、実際にマウンドの上に立って、打者に向かってボールを投げていく中での“感覚”を研ぎ澄ませることが重要だと語った。
この日の松本については「その辺を理解して、課題をしっかりと持って良い投球ができていた」と、苦手な部分に立ち向かって行った姿勢を評価。「これである程度は克服された部分があると思うので、こういったピッチングを意識して続けていくことができれば、必然的に勝ちにもつながってくる」と、今後の活躍にも期待を寄せた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』