◆ 早くも球団の新人最多セーブ記録を更新
巨人がDeNAとの沖縄対決に2連勝。
13日の試合は1点差の9回表をドラフト1位ルーキー・大勢が締め、早くも今季8セーブ目を挙げた。
西脇工高から関西国際大を経て、2021年のドラフト1位で指名されたルーキー右腕。最速157キロの速球を武器に開幕から抑えに抜擢されると、8試合で1勝・7セーブとひとつの失敗もないままここまで突っ走ってきた。
迎えた13日の試合も4-3と1点差の緊迫した場面だったが、藤田一也をストレート3つで二ゴロに仕留め、代打の関根大気はストレート2球で追い込んでフォークで空振り三振。最後は同じ大卒ルーキーの梶原昂希を空振り三振に仕留めてガッツポーズ。圧巻の投球で試合を締めた。
これで今季8セーブ目を掴み、並んでいた1978年・角三男氏の球団新人最多セーブ記録を更新。まだ4月13日、チームの今季17試合目で球団史にその名を刻んでみせた。
巨人・大勢の投球には、13日放送の『プロ野球ニュース』に出演した五十嵐亮太氏も「安心して見ていられるくらいのレベルになっている。ある程度甘くても自分のまっすぐだったら打ち取れるんだぞ、というような自信も感じる」と絶賛。
新人ながら大役を全うしている精神的な強さにも触れつつ、「初登板の時なんかは走者も出して、かなり苦しかったと思う。あそこをゼロに抑えたからこそ、今の活躍につながっているのかなと。あのプレッシャーを乗り越えたことが自信になっているのではないか」とし、投げる度に自信を深め、一歩ずつ成長していると解説した。
五十嵐氏も現役時代はNPB通算823試合にリリーフとして登板し、日米を股にかけて数多くの修羅場をくぐり抜けてきた名リリーバーだが、「僕は彼ほど自信を持って投げられていたかというと、そうではなかった。なるべく打者の待っていないボールを…というところで攻めてきたので、度胸は彼の方があると思う」というコメントも。
日本を代表する鉄腕からこれだけの期待をかけられる22歳は、今後どんな投手へと成長していくのか。巨人の新人最多セーブ記録とともに、目が離せない。