ニュース 2022.04.15. 06:44

“つなぐ野球”に活路 好調・赤ヘル打線が「本当に怖い打線になる」ために必要なピース

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広島の新助っ人ライアン・マクブルーム (C) Kyodo News

解説陣は「1番」と「6番」に熱視線


 プロ野球開幕から早3週間……。コロナの影響もあって各チームの試合数にはバラつきがあるが、多くのチームが15試合前後を消化。徐々に勢いの差も目につくようになってきた。

 今季のセ・リーグは巨人がV奪還へ向けて好スタートを切った中、そこに0.5差でピタリと追走しているのが広島だ。開幕前のプロ野球OBによる順位予想ではBクラスの評価も多かっただけに、開幕17戦で11勝5敗1分の好発進は序盤のサプライズとなっている。




 各解説者がこぞって不安視していたのが、「鈴木誠也の穴」という問題だ。

 チームの顔であった大砲が今季から戦いの場をメジャーに移し、どんな手を打とうにも攻撃面のスケールダウンは避けられない、というのが大方の見方だった。

 フタを開けてみると、ここまでのチーム本塁打4はリーグ最少となっているものの、チーム打率.260は2位で総得点79はリーグトップ。小技を駆使した“つなぐ野球”が快進撃を支えている。



 14日放送の『プロ野球ニュース』でも、下馬評を覆す広島の奮闘ぶりが特集された。

 好調な打線について、解説者の齊藤明雄氏は「1番に西川龍馬を固定できたのが大きい」とし、ここまでリーグ2位の23安打を放っているリードオフマンの活躍に注目。「これまでは3番の選手の調子が悪いと西川をそこに持って行ったりということもあって、なかなか西川の調子も上がってこないという状況もあった」と振り返りつつ、「1番=西川と固定したことが良い方向に出たのではないか」と語る。

 同じく番組に出演した解説者の高木豊氏も、西川について「たしかに切り込み隊長として1番打者が固定されて活躍しているチームはだいたい上位に来る」とし、リードオフマンの重要性を強調。つづけて、大きなポイントとして「會澤翼が6番に入って何でもやってくれる」と、捕手として投手陣を引っ張りながらリーグ2位の打点12をマークしているベテランの名前も挙げ、「昨年のヤクルト・中村悠平のような働きぶり」と称えた。


待たれる中軸の奮起


 一方で、うまく回っているように見えるチームの中にも課題は存在する。

 解説者の大矢明彦氏は新助っ人ライアン・マクブルームの名前を挙げながら「4番が長打力を発揮してくればかなり強力な、本当に怖い打線になる」と、“つなぐ野球”にアクセントを加えるパンチ力に期待。「このところ長打も出始めているので、慣れてくれば打つかなと」と、今後の開眼に注目する。

 齊藤明雄氏も、マクブルームについては「穴はあると思うが、一発があるだけに投手はコントロールミスをしたくないというところで、カウントを不利にしてしまい、ストライクを取りに行ったところを打たれてしまう」と、投手目線からその怖さを解説。「オーバースイングするのかなと思いきや、意外と選球眼が良くてバチンと叩ける打者。怖いですよね」と、そのポテンシャルを評価している。


 さらに高木豊氏は「3番の小園海斗ですよね」。ここまで全試合に3番でスタメン出場も、打率.174(69-12)と苦しむ高卒4年目を猛プッシュ。「開幕カードのDeNA戦では非常に良い打撃を見せていた。小園がチームを引っ張る存在になれば、本当に強いチームができあがるだろうなと」と語り、21歳の有望株に大きな期待を寄せる。

 大矢氏も小園については「佐々岡監督はなかなか3番から降ろさないよね。それを本人がしっかりと受け止めることが大事」とコメント。「昨年良い成績を残して、そこから上乗せしていかないと」と、チームの期待を理解したうえで結果を残すことの重要性を語り、齊藤氏は「相当プレッシャーは感じていると思う。そこを開き直って、失敗しても関係ないという感じで打っていけば、小園らしい打撃はでてくるんじゃないかなと」というアドバイスを送る。

 
 誰かが「鈴木誠也の穴」を埋めることは不可能かもしれないが、全員で束になって戦っていくことで新たな勝ち筋は見えてくる。

 チーム防御率は驚異の2.32と投手陣は素晴らしい仕事をしているだけに、勝つためには打線がどれだけ援護できるか次第。良いところはそのままに、3番・4番が新たなパワーを生み出すことができれば、下馬評を覆すサプライズを起こす可能性は十分にある。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』



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