○ 西武 4 － 0 ロッテ ●
＜4回戦・ベルーナドーム＞

　西武の新助っ人、バーチ・スミス投手（32）が19日、本拠地で来日初登板初先発し、7回ノーヒットピッチングでNPB初白星を手にした。

　立ち上がりから最速155キロを計測するなどエンジン全開の投球で、切れ味鋭いナックルカーブとチェンジアップ、スライダーも投げ分け、ロッテ打線を翻弄。

　3点リードの4回一死から2番・福田秀平に四球を許し、この試合はじめて走者を背負ったが、次打者に2ボールとなったところで牽制刺。自らピンチの芽を摘み、7回まで打者21人で21個のアウトを積み重ねた。

　味方打線は2回に8番・愛斗が2試合連発となる先制3ランを放ち、6回には6番・呉念庭の犠飛で加点。スミスからバトンを受けた2番手・平良海馬が8回一死から5番・菅野剛士に初安打を許し、継投によるノーヒットノーランとはならなかったが、9回は守護神の増田達至が味方の失策にも動じず無失点で締めくくり、3投手による完封リレーを飾った。

　7回96球を投げ無安打無失点、5三振1四球で来日初勝利を挙げたスミスは、試合後のヒーローインタビューで「やっと投げられてチームの一員になれた。チームが勝てたことが何より嬉しいです」と移籍後初勝利を振り返った。

　また、「投げる前は緊張と興奮が入り混じって落ち着かないとな…と思っていたけど、1球1球丁寧に心がけて投げた。勝ててよかった。柘植選手が良いリードしてくれて、相性良く気持ちよく投げることが出来た」と、初めてバッテリーを組んだ女房役への感謝も口にした。

　ファームでの調整を経て鮮烈な一軍デビューを飾り、「日本に来て2カ月くらいでファンの愛をすごく感じています。これからも勝ち続けられるように頑張っていきたい」と今後のさらなる活躍を誓い、「自分の結果次第ではあるけど、ライオンズが大好きなので、できるだけ長く日本でプレーしたいと思います」と笑顔で語った。