● オリックス 0 － 3 ソフトバンク ○
＜4回戦・京セラD大阪＞

　関西大からドラフト2位でオリックスに入団したルーキー・野口智哉が19日に初昇格。同日のソフトバンク戦でプロ入り後初のスタメン出場を果たし、第4打席に又吉克樹から左前へプロ初安打を放った。チームは敗れたものの、次に繋がる希望になったのは言うまでもない。

　キャンプからオープン戦にかけて猛アピールしたが、なかなか結果が出ず二軍スタートに。この日はじめて一軍昇格を果たし、初ヒットを打った場面では「それまでの打席がなかなか…ファームで出来ていたかたちとは程遠いものだったんですけど、最後は『出塁する』という気持ちだけで、落ちてくれっていう願いだけで走ってました」と祈るような気持ちで打球を追いながら走った。

　試合当日に「1番・三塁」での初スタメンを伝えられ、「チャンスをいただいたんで、自分としてもやるべきことをやりたいなと思いました」と気合いが入ったという。「最初、守備に入る時は凄く緊張しましたし、その中で足はしっかり動かしていこうと思っていたので、足はしっかりと動いていたのかなと思います」と守備機会も無難にこなした。

　初めてづくしの試合で結果を出せたことについて、野口は「はじめの1本が大事だと思う。きょう初試合で出たので、明日からは地に足をしっかり着けて、チームの勝利に貢献したい」と意気込んだ。

　この日は慶応大からドラフト4位で入団した同じくルーキーの渡部遼人も「2番。右翼」で先発出場したが、打つ方で結果を出せず、2打席ノーヒットで途中交代している。


取材・文＝どら増田