○ 中日 4 - 1 ヤクルト ●
<5回戦・バンテリンドーム>
中日の高卒2年目右腕・髙橋宏斗投手(19)は20日、ヤクルト打線を相手に6回1失点と好投。前回登板の7日・ヤクルト戦に続くプロ2勝目で自身の本拠地初勝利を飾った。
神宮で挙げたプロ初勝利から中12日で再戦した相手に、この日も立ち上がりから150キロ超の力強いストレートを軸に快投。2点リードの4回に3番・山田哲人の二塁打を打たれ得点圏に走者を背負ったたものの、続く村上宗隆は膝もとに150キロを投げ込み見逃し三振。その後、四球とパスボールで二死二・三塁と一打同点のピンチになったが、最後は長岡秀樹をスプリットで一ゴロに仕留めゼロで切り抜けた。
直後の4回裏には、自ら右中間突破の二塁打を放ってチャンスメークし、併殺崩れの間に貴重な3点目のホームイン。6回二死から村上に外角の変化球をバックスクリーンに運ばれたが、失点はソロホームラン1本による1点に抑えた。
この日の髙橋宏は6回(102球)を投げ、打者23人に対し4安打8三振1四球で1失点の内容。終盤3イニングは祖父江大輔、ジャリエル・ロドリゲス、ライデル・マルティネスの“方程式”で逃げ切った。
本拠地のお立ち台に上がった髙橋宏は、「真っ直ぐが自分の持ち味なので、しっかりとバッターに対して強い気持ちで真っ直ぐを投げられたのが一番良かったと思います」と、冷静に自身の投球を振り返り、地元ファンへ本拠地初勝利を報告。
また、自らのバースデーを祝う先制打で勝利に貢献した京田陽太もお立ち台へ。髙橋宏が初勝利を挙げた7日ヤクルト戦に続く2打点で後輩を援護し、「いつもロッカーでヒロトに今日はがんばってくださいね、今日は打ってくださいねと、毎日言われているので、なんとかヒロトの試合で打てて良かったです」と安堵の表情。
今季は打率1割台と打撃の状態が上がらずに苦しんでいるが、髙橋宏の登板試合で活躍する不思議な縁に「“何かある”と思いますね…(笑)ロッカーも近いので、後輩にいつも励まされながら頑張っています」と語った。
中日は前カードの広島2連戦に続き、ヤクルトとの2連戦を1勝1敗のタイで終え貯金「3」をキープ。中1日を空けて、22日からは2.5差の首位・巨人とホーム3連戦を戦う。