山川復帰後初弾&髙橋2勝目
西武は楽天との接戦を制し、3試合連続の完封勝ち。勝率5割復帰にリーチをかけた。
先発の髙橋光成は初回先頭の西川に四球を許す立ち上がりとなったが、女房役の柘植世那が二盗を阻止し、その後も併殺、三振ゲッツーなど、要所でバックにも支えられながら無失点ピッチング。
援護したい打線は相手先発・早川の前になかなか攻略のキッカケを掴めなかったが、4回先頭の4番・山川穂高が戦列復帰後初ホームランとなる5号ソロホームランをバックスクリーン右へ放り込み先制。8回にリリーフ陣から押し出しと途中出場していた山田遥楓の適時内野安打で2点を追加し、リードを広げた。
髙橋光成は8回94球を投げ4安打3四球3三振と、完封勝利も視野に入るペースだったが、3点差の9回は平良海馬が3人斬りで締めくくり今季初セーブ。復刻版ユニフォームを着用して臨んだ一戦を、エースと主砲の活躍でものにする会心の1勝だった。
22日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した田尾安志さんは山川の一発について「テレビで何十年も(試合を)見ていますが、打った瞬間この角度は普通ホームランにならないと思いました。あの角度がオーバーフェンスになるというのは並大抵の力じゃない。半端じゃない力ですよ」と振り返り、「これは驚きました。久々に驚きましたよ」と主砲の底知れぬパワーに驚嘆した。
「やっぱり4番がいるか、いないかはすごいことですよね。こうやって一発でゲームを決めることができるバッターなので、このバッターがひとりいるだけで(西武打線は)まったく違いますよね。勢いが出てきますよ」と、打線の軸が復帰した攻撃陣を評価。
また、今季2勝目を挙げた髙橋については「素晴らしかったですね。これで2勝目なんですけど、打ち込まれたのは1試合だけであとは素晴らしいピッチングをしている」とエースにふさわしい内容を称賛。
「髙橋光成がこんなピッチングをして、新人が2人ともいい、外国人ピッチャーもこの前よかった。となると、西武は評価がグッと上がりますよね。これはちょっとこれから楽しみになってきましたね」と、西武の巻き返しへの期待を語った。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』