◆ 終盤に追いつき延長戦に勝利
オリックスは日本ハムとの延長戦を制して3位に浮上した。
2点を追う8回、一死から福田周平がレフト前で出塁。続く、紅林弘太郎は日本ハムの先発・加藤貴之が投じた初球をレフトスタンドへ値千金の同点弾を放つ。
延長10回は、相手のミスもあり、一死満塁の好機で4番の吉田正尚が日本ハム3番手・堀瑞輝からライト前への決勝タイムリーで逆転勝ちを決めた。
26日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した阿波野秀幸さんは、チームの勝利を呼び込んだ中嶋監督の2つの采配に注目。
9回の守りでは、3番手の村西良太が二死二塁の一打サヨナラのピンチを招くと、中嶋監督は代打の清宮幸太郎に対して、比嘉幹貴を投入。ベテラン右腕は見事に見逃し三振に仕留めた。
この場面について阿波野さんは「(この場面で)オリックスのブルペンに左投手がいなかった。でも、そこをあえて(村西と同じ)右横手の比嘉を投入して内角をいき切って三振を取るわけですけど、このへんはシーズン序盤ですけど、去年の終盤を見ているようだった」と言及。
10回は先頭の伏見寅威が四球で出塁。ここで指揮官は1番の佐野皓大に代えてバレラを起用。24打席ノーヒットと調子を落としていたバレラは期待に応えるレフトへのヒットでチャンスを広げた。
「ここはそのまま佐野に送りバントを命じてその後にどうするかと見ていたのですが、バレラを投入した。バッターは本当だったら一・二塁間に打ちたいんですけど引っ掛けないようにレフトへライナーで打ったという。このへんはうまく勝負所を生かしたなと思いました」と、好機で思い切った采配を振るった指揮官を称賛した。