ロッテはオリックスとの3連戦に2勝1敗と勝ち越し、ホーム6連戦を迎えたが、楽天との3連戦は1分2敗に終わった。28日の敗戦で借金は今季ワーストの4、首位・楽天とのゲーム差も今季最大の6.5に広がってしまった。
リーグ2位に入った昨季は開幕直後に借金「5」ということはあったが、昨季4月28日終了時点での貯金は「1」、首位とのゲーム差は「1.5」。また、昨季は首位の球団と最もゲーム差が開いても「5.0」だったことを考えると、4月とはいえ、リーグ優勝を目指していくうえでこれ以上離されたくないというのが現状だ。
投手陣が粘っても打てない、打線が打ったかと思うとリリーフ陣が踏ん張りきれない、投打がかみ合わず、悪循環が続いている。先発が先制点を許すと、打線の反発力がなく、ロッテは25試合を消化しているが逆転勝ちが1度もない。投手陣が0に抑えて、打線が先制して逃げ切るという形でしか今年は勝てていないのだ。とにかく貧打に喘いでいる。
28日の楽天戦も0-2の7回に代打・佐藤都志也の適時打で1点を挙げたが、先頭打者の出塁が1度もなく、初回と6回は先発・藤井聖の前に1イニング10球以内に抑え込まれた。
マーティンが開幕から打撃不調で、昨季最多安打と盗塁王に輝いた荻野貴司が不在と、打線に関してはどうしてもネガティブになってしまう。
開幕から髙部瑛斗がトップバッターを務め、スタメン出場の多い佐藤、山口航輝といった若手はなんとか食らいついている。
そのほかを見ても、菅野剛士や和田康士朗もバットで存在感を示す。菅野は4月19日に再昇格後、スタメン出場した3試合全てで安打を放てば、和田も今季初スタメンとなった24日のオリックス戦で適時打を含む2安打し、代走で出場した27日の楽天戦では、3-3の延長11回に先頭打者として左中間を破る二塁打でチャンスメイクした。
内野陣も、28日の楽天戦で2年ぶりにスタメン出場した三木亮が、0-1の5回一死走者なしの第2打席に、センター前に運んだ。小川龍成もバントのミスや守備のミスは気になるところだが、スタメン出場した23日のオリックス戦でプロ初安打を含む2安打、26日の楽天戦でも田中将大からレフト前に安打を1本放っている。与えられた出場機会で結果を残そうと、若手をはじめ控え組は必死にアピールしている。
試合を見ていても、28日に先発した美馬学の気迫のピッチングに守備でセンター・岡大海が7回に二塁走者をホームで刺せば、失点になってしまったが、ショート・エチェバリアは代打・銀次が放ったセンター前へ抜けていきそうな打球をなんとか止めて、倒れこみながらそのまま一塁へ送球するなど、淡々と負けているわけではない。1点を守るため必死に戦っている。
先発陣は開幕から25試合中20試合でQSを達成し、チーム先発防御率は驚異の1.53。29日の日本ハム戦の予告先発となっているロメロは防御率0.34だ。救援陣も佐々木千隼、国吉佑樹、唐川侑己と昨年マリーンズの勝利を支えた3人が不在で、楽天戦では守護神・益田直也が3試合連続ベンチ外だったが、東條大樹、小野郁は開幕から安定した投球を続け、西野勇士、ゲレーロも調子をあげてきた印象だ。
何かをきっかけに変わりそうな雰囲気はあるが、そういった試合の後に限って今年は勝てていない。結果、チームとしても乗っていけない。借金が増え、これ以上首位とのゲーム差が開くと、4月とはいえ追いかけるのがかなり苦しくなる。とにかく目の前の試合に勝利し、1日も早く借金を返済したい。
文=岩下雄太
リーグ2位に入った昨季は開幕直後に借金「5」ということはあったが、昨季4月28日終了時点での貯金は「1」、首位とのゲーム差は「1.5」。また、昨季は首位の球団と最もゲーム差が開いても「5.0」だったことを考えると、4月とはいえ、リーグ優勝を目指していくうえでこれ以上離されたくないというのが現状だ。
投手陣が粘っても打てない、打線が打ったかと思うとリリーフ陣が踏ん張りきれない、投打がかみ合わず、悪循環が続いている。先発が先制点を許すと、打線の反発力がなく、ロッテは25試合を消化しているが逆転勝ちが1度もない。投手陣が0に抑えて、打線が先制して逃げ切るという形でしか今年は勝てていないのだ。とにかく貧打に喘いでいる。
28日の楽天戦も0-2の7回に代打・佐藤都志也の適時打で1点を挙げたが、先頭打者の出塁が1度もなく、初回と6回は先発・藤井聖の前に1イニング10球以内に抑え込まれた。
マーティンが開幕から打撃不調で、昨季最多安打と盗塁王に輝いた荻野貴司が不在と、打線に関してはどうしてもネガティブになってしまう。
開幕から髙部瑛斗がトップバッターを務め、スタメン出場の多い佐藤、山口航輝といった若手はなんとか食らいついている。
そのほかを見ても、菅野剛士や和田康士朗もバットで存在感を示す。菅野は4月19日に再昇格後、スタメン出場した3試合全てで安打を放てば、和田も今季初スタメンとなった24日のオリックス戦で適時打を含む2安打し、代走で出場した27日の楽天戦では、3-3の延長11回に先頭打者として左中間を破る二塁打でチャンスメイクした。
内野陣も、28日の楽天戦で2年ぶりにスタメン出場した三木亮が、0-1の5回一死走者なしの第2打席に、センター前に運んだ。小川龍成もバントのミスや守備のミスは気になるところだが、スタメン出場した23日のオリックス戦でプロ初安打を含む2安打、26日の楽天戦でも田中将大からレフト前に安打を1本放っている。与えられた出場機会で結果を残そうと、若手をはじめ控え組は必死にアピールしている。
試合を見ていても、28日に先発した美馬学の気迫のピッチングに守備でセンター・岡大海が7回に二塁走者をホームで刺せば、失点になってしまったが、ショート・エチェバリアは代打・銀次が放ったセンター前へ抜けていきそうな打球をなんとか止めて、倒れこみながらそのまま一塁へ送球するなど、淡々と負けているわけではない。1点を守るため必死に戦っている。
先発陣は開幕から25試合中20試合でQSを達成し、チーム先発防御率は驚異の1.53。29日の日本ハム戦の予告先発となっているロメロは防御率0.34だ。救援陣も佐々木千隼、国吉佑樹、唐川侑己と昨年マリーンズの勝利を支えた3人が不在で、楽天戦では守護神・益田直也が3試合連続ベンチ外だったが、東條大樹、小野郁は開幕から安定した投球を続け、西野勇士、ゲレーロも調子をあげてきた印象だ。
何かをきっかけに変わりそうな雰囲気はあるが、そういった試合の後に限って今年は勝てていない。結果、チームとしても乗っていけない。借金が増え、これ以上首位とのゲーム差が開くと、4月とはいえ追いかけるのがかなり苦しくなる。とにかく目の前の試合に勝利し、1日も早く借金を返済したい。
文=岩下雄太