味方のエラーに「僕はボヤいていましたけどね」
ロッテは1日、ホームで日本ハムに3-9で敗戦。
この日は防御率0.34とここまで好投を続けていたエンニー・ロメロに試合を託したが、4回に守備のミスが重なったところを攻め込まれてまさかの9失点。痛い敗戦となった。
3回まで完全投球と相手を寄せ付けない投球を見せていた左腕だったが、4回先頭の近藤健介の打球を三塁手の三木亮が悪送球。ここから歯車が狂いだす。
一死後、安打と四球で満塁とすると石井一成に2点適時二塁打を浴び、さらに次打者のサードへのゴロを三木がファンブル。2つ目のエラーで走者が一人還ってもう1点を失ってしまう。
つづくアリスメンディ・アルカンタラに3ランを浴びて0-6となると、一死走者なしから淺間大基に安打と盗塁を許し、さらにパスボールでピンチを拡大。近藤健介に適時打を浴び、7点目を失ったところでマウンドを降りた。
降板直後、後を受けた小沼健太が今川優馬に2ランを浴びたため、この日のロメロは3.2回で8失点という結果に。ただし、エラーが2つ絡んだため自責点は1。防御率は「0.60」で依然としてリーグトップの座に君臨している。
ロッテの守備について、1日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した高木豊氏は「ロメロは決して悪くなかった。ただ1イニングに2つのエラーとパスボールがあったらリズムはめちゃくちゃになってしまう」とし、「ロッテは本来守備の良いチームで、エラーが重なるということはないはず。ちょっと心配になりますね」と不安を口にした。
また、味方のエラーが投手に与える影響について、番組に出演した江本孟紀氏は「エラーは基本的にしてはいけないんですが、エラーは出るもの」とコメント。番組MCの岩本勉氏も「エラーは安打と頭の中で考えるしかない」と、自身の経験を振り返りながら切り替えの方法について言及。
江本氏は「前半でリズムを作りたかったところなので、カッとする気持ちは大いに分かる。僕はボヤいていましたけどね」としつつ、ロメロがグラブを叩きつけようとしてこらえるような姿を見せたシーンに関しては「あれはやっちゃいけないね。内心は思っていても、空気が悪くなってしまう」と、怒りをその場であらわにしてもプラスはないと強調した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』