無四球ピッチに「自ら崩れることがない」
広島のドリュー・アンダーソン投手(28)が来日初登板で初勝利。
巨人打線を相手に7回を投げて被安打わずかに1本、7奪三振で無失点の好投を見せた。
立ち上がりから4者連続三振、3回・打者一巡を6奪三振でパーフェクトに封じる好スタートを切った右腕。
4回と5回も危なげなく3人で斬り、6回は先頭の大城卓三に安打を浴びて初めての走者を許したものの、犠打の後の一死二塁のピンチは内野ゴロ2つで冷静に切り抜けた。
7回も3人で片付け、この日は7回・82球でお役御免。被安打1、無四球・7奪三振の好投でリリーフに後を託すと、島内颯太郎と栗林良吏が締めて完封リレー完成。広島が3-0で快勝した。
この勝利で貯金は4。開幕前の下馬評を覆す健闘を見せ、2位のヤクルトとはゲーム差なし。首位を走る巨人との差も「1.5」まで詰まっている。
そんな好調チームに出現した新星候補を、解説陣も高く評価。5日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した大矢明彦氏は「四球を出さないというのは上等。自ら崩れることがない」と、この日の投球を絶賛した。
大矢氏は高い制球力について触れつつ、「最近はまとまっている投手でないと通用しないので、こういう投手をどの球団も探していると思う」とコメント。「広島は万全になってくるね」と、今後の活躍にも期待を寄せた。
同じく番組に出演した笘篠賢治氏も「また1枚、新たに良い投手が加わったな」と語り、広島先発陣の充実ぶりを強調。
この日の投球についても「巨人・岡本和真といえば、いま手が付けられないくらい調子が良い。その選手が術中にハマっていましたから」とし、リーグ断トツの11本塁打・28打点を叩き出す主砲を3の0と完璧に封じ込めた点を称えた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』