ニュース 2022.05.06. 10:00

開幕から打線に苦しむロッテ 若手野手よ、チャンスをつかみ取れ!

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春季キャンプに臨むロッテナイン
 ロッテは2年連続2位でAクラスに入り、今季は「頂点を、つかむ。」をチームスローガンに掲げ、1974年以来となる勝率1位でのリーグ優勝を目指している。昨季はシーズン最終盤までオリックスとリーグ優勝を争ったなかでの2位、リーグ優勝への機運が高まったなか、今季はここまで12勝17敗1分、首位・楽天と「9.5」ゲーム差の5位。スタートダッシュに失敗した。『延長戦で勝てない』、『9回打ち切りだったから2位に入れた』、『とにかく打てない』といったネガティブなワードがSNS上に出てくるなど、マリーンズファンにとってフラストレーションの溜まる戦いが続いている。

 投手陣は開幕から安定しており、チーム防御率はリーグトップの2.17。先発陣はチーム先発防御率1.82と抜群の安定感を誇る。その一方で打線はリーグトップの35盗塁をマークし、1本の安打で“1つ先の塁を狙った走塁”といったロッテの武器である足を使った攻撃を時折見せているものの、リーグ5位のチーム打率.212、チーム得点89と、なかなか得点に結びつかない。

 昨季、最多安打と盗塁王のタイトルを獲得した荻野貴司、過去に2度首位打者に輝いた角中勝也が開幕から一軍不在で、昨季チーム2位の本塁打と打点をマークしたマーティンが開幕から極度の打撃不振で現在二軍調整中。一軍にいるレアードも打率.219、2本塁打、14打点、中村奨吾も打率.213と主力に当たりがない。本来打線を引っ張っていかなければならない中心選手たちの一軍不在や不振が重なれば得点能力は落ちる。

 主力野手陣の復調や復帰を待ちつつ、若手選手が1日も早く“一人前”になってもらわなければいけない状況になっている。勝負事において“たられば”は禁物だが、荻野、マーティン、レアード、中村といった主力が活躍していた昨季のうちに春先一時リーグトップの打点数を誇った安田尚憲、7・8月度の月間MVPに輝いた藤原恭大、秋口に存在感を示した佐藤都志也、山口航輝のなかから1人でも完全にレギュラーを掴み、今季を迎えていればまた違った展開になっていたのかもしれない。

 過ぎたことを嘆いていても仕方がない。今のチームに目を向けると、オープン戦で12球団トップの打率をマークした髙部瑛斗が、開幕から30試合全てで1番に座り、打率.280、1本塁打、9打点、7盗塁、安打数(35本)はリーグ3位を記録する働きを見せるなど、現時点でいえば期待の若手から卒業し、レギュラーと呼べる存在になりつつある。

 昨季までは「結果を残さないと生き残れないなという気持ちもありましたし、ファームと上を行き来しているなかで、“これができなかったらダメだな”というマイナス思考的なところも出ていた。よくない自分の姿で野球をやっていた」と“結果を残さなければいけない”という焦りもあったが、今季に向けてこれまでの2年間を反省し、技術、フィジカル、メンタルを強化したことが2月の対外試合からの好結果に繋がっている。

 佐藤都志也も打率こそ.229だが、4月1日の西武戦でサヨナラ犠飛、5月4日の西武戦では4番で出場し初回に先制の2点適時打を放てば、守っても捕手と一塁の両方をこなす。試合途中に一塁から捕手に守備位置を変更した時にミスはあるものの、防御率リーグトップの0.60を記録するロメロを開幕から好リードし、盗塁阻止率も.300だ。

 そのほかの若手選手たちも、山口が4月30日の日本ハム戦で本塁打を含む3安打4打点の活躍を見せれば、安田も4日の西武戦で2打席連続適時打、昨季盗塁王に輝いた和田康士朗は今季初スタメンとなった4月24日のオリックス戦で2安打1打点1盗塁、藤原恭大も4月9日のオリックス戦で猛打賞、小川龍成は4月23日のオリックス戦でプロ初安打を含む2安打、ドラフト1位ルーキーの松川虎生は先発マスクを被った4月10日のオリックス戦で佐々木朗希を完全試合達成に導いた。ここに名前の挙がらなかった若手選手たちも、単発で活躍を見せている。

 昨季もそうだが、一定の期間、活躍する若手は何人も出てきた。好不調の波が短くなり、安定感が出てきた先にレギュラーが見えてくる。この壁を乗り越えて、レギュラーの選手たちはポジションをモノにしてきた。主力野手の故障や不振で、若手選手の出場機会は例年に比べて多い。チームにとってはピンチだが、若手選手にとってはチャンス。まずは1試合、1試合活躍したら次の試合と、その積み重ねが今は重要だ。また、“常勝軍団”を目指すロッテにおいて、若手野手の中から何人もレギュラーと呼べる存在が出てこないことには黄金時代も見えてこない。ここをモノにできれば、主力選手が復帰、復調したときにチーム力は間違いなくアップし、チームの未来は明るくなる。

文=岩下雄太

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