延長10回で初被安打を許す
中日の先発・大野雄大は9回まで完全投球を続けたが、10回二死から初被安打を許し大記録達成を逃した。
大野は序盤から小気味よく投げ込み一人の走者も許さない快投。8回、先頭の4番・大山悠輔に左翼への大飛球を許すも、フェンスオーバーとはならず左飛。二死後、6番・山本泰寛には粘られ8球目の直球を逆方向へ弾き返されたが、痛烈なライナーは一塁手・ビシエドの正面だった。9回も3者凡退でゼロを並べたが、打線は9回裏も得点を奪えず。
続投した延長10回、二死から3番・佐藤輝明に右中間突破の二塁打を浴びた。それでも、続く大山を二飛に退け10回無失点。するとその裏、中日は一死満塁で8番・石川昂弥がサヨナラ打を中前へ運び、大野雄は10回1安打無失点の完封勝利で今季2勝目(3敗)を挙げた。
6日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した野村弘樹さんは「文句なしです。集中力もありましたし、見事なピッチングでしたね。9回完全試合の(記録を)つけてあげたいですよ」と絶賛。
続けて「9回までにドラゴンズの打線が何とかならなかったかというところですね」と、打線の援護に恵まれなかったことを悔やんだ。
解説を務めた松中信彦さんは「完全試合ということはエラーもしてはいけない点数も取らないといけないというなかで、点数を取れればよかったんですが…次こそ野手が点数を取って勝たせてあげるんじゃないですかね」と、野手目線でのプレッシャーを語りつつ、打線の奮起を促した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』