2022.05.07 14:00 | ||||
オリックス・バファローズ | 1 | 終了 | 7 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
京セラD大阪 |
攻守両面で見えた“好調の要因”
楽天は7日のオリックス戦に7-1で快勝し、球団の最長連勝記録を「9」に更新。貯金を今季最多の「16」とした。
同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、野球解説者の松中信彦さんと谷繁元信さんがこの試合の解説を担当。攻守両面で目立った楽天の“好調の要因”を指摘した。
まず攻撃側で目立ったのは打者の積極的な姿勢だった。松中さんは「全体的にタイミングを取れているのかもしれないですけど、初球からどんどん振りにいきながら見逃す、こういう形が全体的にみえる」と、16安打7得点を挙げた楽天打線について話し、「(打者は)ちょっと調子が悪くなるとボールを見ていこうとするんですけど、打ちにいきながら見逃すことが全体的にできているので、甘い球が来たらフルスイングできる。そこが好調の要因じゃないかなと思います」と分析した。
また、守備のポイントについては、6回1失点で3勝目を挙げた早川隆久の投球内容について言及し、「特に今日の早川(隆久)投手、左打者に対してどんどんインコースを攻めるんですよね。そうなるとバッターは踏み込みがすごく難しくなる。投手陣もこうやって強気に攻めていくところも好調の要因だと思います」と松中さん。
これには現役時代に名捕手として活躍した谷繁さんも議論に加わり、「炭谷(銀仁朗)が早川という投手を活かそうとしていると思う。早川の投球スタイルだと左打者に対して外中心の配球になってしまうんです。なぜかというと左打者のインサイドに食い込むボールがないんですよ。意図的にインサイドを投げさせていかないと踏み込まれてしまい、アウトサイドが活きてこない。そこを炭谷がうまく引き出していると思います」と続けた。
大卒2年目のシーズンを迎えた早川は、7日終了時点で5試合に登板し3勝1敗、防御率1.69の好成績をマーク。ルーキーイヤーの昨季は対右打率.221、対左打率.292と、左打者を苦手にしている傾向が如実に現れていたが、今季は対右打率.182、対左打率.224と左右差こそあるものの、その数字を大幅に改善させることに成功している。
早川が今季バッテリーを組んだのは、5試合いずれも昨季途中に加入した炭谷。昨季1試合しか組まなかったベテラン捕手との相性も良く、先発ローテーションの一角としてチームの快進撃を牽引している。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』