2022.05.08 13:00 | ||||
埼玉西武ライオンズ | 5 | 終了 | 1 | 北海道日本ハムファイターズ |
ベルーナドーム |
2打席連発含む猛打賞で打率もアップ
西武の山川穂高は8日、本拠地での日本ハム戦に「4番・一塁」で先発出場。2本塁打を含む4打数3安打5打点の大活躍で、チームを2カード連続勝ち越しへと導いた。
まずは初回、二死一塁で相手先発・杉浦稔大が投じた内角高めの146キロを左翼席に運び13号先制2ランとすると、3回一死一・三塁で迎えた第2打席も杉浦の初球を一閃。今度は高めに抜けてきたスライダーをとらえ、2打席連発となる14号3ランを左翼席に放り込んだ。
山川は第3打席にも痛烈な左前安打を放ち、今季3度目の猛打賞。規定打席未到達ながら14本塁打、31打点で主要打撃の2部門でリーグトップに立ち、打率も8日終了時点で首位打者の日本ハム・松本剛(.352)、山川同様に規定未達ながらハイアベレージをマークしているソフトバンク・柳町達(.369)をもしのぐ「.372」まで上げてきている。
同日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した野球解説者の阿波野秀幸さんは、「バッテリーは相当警戒しているはずなんですよ。にもかかわらず仕留めてくるということは、ちょっともう山川は手を付けられない状態」と、当たりが止まらない西武の主砲を手放しで称賛し、「最近11試合で9本塁打。本塁打だけでなく打点と打率も…これを考えると“三冠王”に突き進んでいるような、それくらいの内容ですね」と驚異的な打ちっぷりを評した。
山川は今季開幕から打撃好調だったものの、下半身のコンディション不良で3月31日から14試合を欠場。4月19日に戦線復帰してからは患部の回復具合も含めパフォーマンスへの影響が心配されていたが、離脱前と変わらずに持ち前の打棒でチームを牽引している。
ここまで22試合に出場し、放った29安打のうち約半分の14安打が本塁打という驚異のホームラン量産体制。まだまだシーズン序盤だが、2004年の松中信彦さん(ダイエー)以来18年ぶりの「三冠王」誕生にも期待がかかる。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』