“変態打法”の餌食に…
西武のドラフト1位ルーキー・隅田知一郎投手(22)が11日、敵地で行われたソフトバンク戦に先発登板。
6回2失点と力投を見せて試合を作ったが、味方打線が東浜巨にノーヒットノーランを食らって完敗……。今季4敗目(1勝)を喫した。
プロ初登板で初勝利を挙げて以降、白星から遠ざかっているルーキー左腕。この日も初回に一死一塁から柳田悠岐に二塁打を浴びながら、ラッキーな形で本塁アウト。ジュリスベル・グラシアルを見逃し三振に斬って立ち上がりをゼロでしのぐ。
しかし3回、先頭のリチャードに四球を与えてしまうと、二死二塁から今宮健太に地面スレスレのスプリットを拾われ、レフトに弾き返される適時打。1点を失うと、二死一塁から柳田は外のカーブで完全に泳がせながら、ふらふらと舞い上がった打球は左中間フェンス手前に落ちる二塁打。一塁から今宮が還り、この回2点を失った。
その後も走者を背負いながら、ホームは踏ませない要所を締める投球を展開。6回・96球で被安打は6、与四球が2つ。5つの三振を奪って2失点と試合は作ったが、打線が沈黙して0-2で敗戦。隅田に4敗目がついた。
11日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した田尾安志氏は、「隅田は責められない」と力投を続けるルーキー左腕を称える。
失点のシーンについても「今宮の一打はしょうがない。これをやられたらお手上げ」とし、「柳田に打たれたボールも決して失投ではない。これで負けが付いてしまうのはかわいそう」とかばった。
現在4連敗中と苦境は続いているが、「こういうゲームをしていれば逆のケースも出てくる。いつも同じような気持ちで辛抱強く投げてもらいたい」とエール。打線の奮起を信じて投げていくしかないとまとめた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』