「チーム全体がレベルアップする」
パ・リーグ首位の楽天がホームでロッテに負け越し。
11日・12日とロッテに連敗を喫し、これが今季33試合目にして初の連敗となった。
11連勝で球団新記録を打ち立てるなど、ここまで24勝8敗1分の勝率.750と快進撃を見せている楽天。この3連戦を振り返ってみると、切り込み隊長の西川遥輝が3戦合計12打数1安打、主砲の浅村栄斗は11打数0安打と打線の中核が相手バッテリーに封じ込まれた。
12日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した高木豊氏も「この2人が機能しないと苦しくなる」と語り、裏を返せばこの2人が躍動していたからこその快進撃だったとも言える。
「当然、各球団はマークしてきますから。今後の戦いに注目」と高木氏。このまま首位を守って逃げ切るためには、2人の継続した活躍が不可欠。厳しいマークをいかにしてかいくぐって行くか、今後の対応に注目が集まりそうだ。
一方、主軸が苦しんだ中でアピールしたのが若い力。12日の試合では山﨑剛が反撃の狼煙をあげる適時三塁打を放ち、高卒3年目の黒川史陽は3連戦で計4安打と存在感を発揮した。
同じく番組に出演した笘篠賢治氏は「ここに来て2人揃っての出番が増えてきましたが、お互いがお互いを意識しながら、切磋琢磨しながらチームの力になっている」と相乗効果に注目。
「黒川は変化球を打つのがうまく、技ありの一打が目立つ。山﨑は力のあるボールに対抗できる打撃を持っている」とそれぞれの特徴も解説しつつ、今後の活躍に期待を寄せた。
大矢明彦氏も「5月はレギュラー陣が疲れてくる時期。そういう時にこうやって若い選手をゲームに使って活躍してくれると、チーム全体がレベルアップする」とコメント。
連勝が止まり、今季初の連敗を喫しても新たな光が台頭。好調・楽天の今後から目が離せない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』