「相手チームも考えることが増える」
日本ハムが本拠地でソフトバンクに3連勝。
今季初の同一カード3連勝で、11日にはじまった連勝を「4」に伸ばした。
15日の試合は12安打で10得点。その中で光ったのがBIGBOSSの采配だ。
1点を追う2回は二死一・三塁の場面で重盗をしかけて見事に追いつくと、逆転して迎えた4回は今川優馬にセーフティースクイズを指示。5点目をもぎ取る。
打っては売り出し中の万波中正があと二塁打が出ればサイクル安打という3安打・4打点の大暴れ。1番の松本剛も3安打でリーグトップの打率を.377とし、さらに2盗塁でこちらもリーグトップの14盗塁目をマーク。チルドレンが躍動を見せた。
15日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説者の齊藤明雄氏も「1点の取り方がうまくなっている」とバリエーション豊富な攻撃を高評価。
特に目を引いたのが4回の場面で、「打ってもいいかなという場面でもセーフティースクイズできっちり1点を取りに行っていた」と“1点”をもぎ取るための徹底した姿勢に注目。「足を絡めて野球をして、動かして相手をかく乱していた」とこの日の采配を称えた。
同じく番組に出演した真中満氏も「なかなかハマらないケースも多かった」とこれまでの戦いを振り返りつつ、「相手チームも考えることが増える」と動かしていくことのメリットを強調。
指揮官の積極的な姿勢に選手が応え、歯車が噛み合ってきた新庄ファイターズ。この変幻自在の戦いぶりでの4連勝が他球団に与えるプレッシャーは大きいはず。気がつけば5位・ロッテとの差も「1」と接近しているだけに、ここから一気の逆襲劇にも期待がかかる。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』