◆ 進化の証「インコースにもうまく対応」
阪神が敵地でDeNAに2連勝。
前日の13安打・9得点に続き、15日の試合も11安打で8得点。この日は佐藤輝明が今季初の1試合2本塁打と大暴れを見せた。
「4番・三塁」で先発出場した23歳は第1打席こそ空振り三振に倒れたものの、第2打席では東克樹が投じた初球の141キロをライトスタンドへ。リードを3-0に拡げる8号ソロを叩き込む。
さらに左飛を挟んで6回の第4打席、今度は左腕の田中健二朗と対峙すると、甘く入って来た速球を完璧にとらえてセンターへ。バックスクリーン右へこの日2本目のアーチを架けた。
これで今季は41試合の出場で打率.288・9本塁打・22打点。本塁打数は12本でトップに並ぶ村上宗隆(ヤクルト)と岡本和真(巨人)に次ぐリーグ3位につけている。
15日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した真中満氏は「去年はかなりインコースを攻められて、終盤戦で失速しましたよね。それが1打席目の本塁打を見ると、インコースにもうまく対応ができるようになっている」と、若き大砲の進化について指摘。
2本の本塁打を振り返って「このまま行けばシーズンを通して戦えるのではという印象を受けた」と期待を寄せ、「今年は本塁打王争いまで行くんじゃないかというくらい」と今後の爆発を予想した。
同じく番組に出演した齊藤明雄氏は「ピッチャーからすると、1本目は本当に上手く打たれたなという感じ。インサイドのボールに肘をたたんで」と投手目線から見ても“あっぱれ”の一打であったことを強調。
また、佐藤の進化に関しては「軸がブレていない。相手が投げてくるボールの読みも当たっているのかなと」とし、昨年から培ってきた経験値についても言及した。