女性ファンのための3日間
横浜DeNAベイスターズは5月13日から15日の3日間にわたり、女性向けイベント『YOKOHAMA GIRLS☆FESTIVAL2022』を開催。
残念ながら13日は雨天中止となってしまったが、土曜日は横浜スタジアム史上最多となる来場者を呼び込むなど、連日満員の観客でスタンドが埋まった。
今年のテーマは「Find your happiness」。横浜スタジアムでの野球観戦に付随するさまざまな魅力の中から“あなただけの楽しみを見つけてみませんか?”というコンセプトのもと、女性ファンにアプローチする様々な企画が用意された。
入場ゲートはブルーとピンクをあしらった特別仕様となり、女性ファンには日没前後の空がオレンジからブルーに変わっていく“ブルーアワー”に浮かぶ横浜の街が大胆にデザインされた特別ユニフォームを配布。コンコースには人気選手のパネルと一緒に写真が撮れる「PHOTO SPOT」も登場し、長蛇の列ができるほどの人気に。試合後には「Happiness☆Celebration」と銘打って、特別ユニフォームに身を包んだBD.キララとDianaがブーケを持ってパフォーマンス。スタンドからは温かな拍手が送られた。
また、山﨑康晃投手を被写体とした写真教室や、伊勢大夢投手と入江大生投手が参加したクイズ大会「あなたのベイスターズ愛を試そう」など、選手と絡めたイベントも実施。ともに熱戦を終えたばかりのグラウンドで行われ、参加したファンから笑顔が溢れた。
女性ファンからは
「普段はブルーが基調だけど、ガルフェスはピンクがあしらわれていてまずかわいい。ワクワクもできる」
「普段は本気で野球を見ているファンだけではなく、あまり野球に詳しくないファンを連れて行っても、いつもとはまた違った雰囲気なので女の子が球場を満喫できる」
「選手がキュートなポージングしたノベルティもあり、普段と違う姿が見られるので楽しさ倍増!」
などの声が挙がり、それぞれの楽しみ方でイベントをエンジョイしていた。
「横浜スタジアムに遊びに来たいと思っていただけるキッカケに」
「野球観戦は男性のイメージが強い印象ですが、横浜スタジアムでは屋外球場ならではのきれいな景色が見られたり、こだわりのグルメやグッズをたくさんご用意しているので、野球観戦に付随する楽しみをより多くの方に感じていただきたいと考えてきました」
イベントの担当者は、常に野球プラスαの部分にフォーカスしてきたという。
「2015年から実施して今年で8年目を迎えました『YOKOHAMA GIRLS☆FESTIVAL 2022 Supported by ありあけハーバー』では、毎年異なるデザインのイベント限定スペシャルユニフォームをご用意したり、フォトスポットやイベント限定店舗(今年はドライフラワー『マイリウム』ワークショップ)の出店、試合後花火の特別演出など、野球観戦以外のコンテンツを多く実施しています。特に女性のお客様により観戦体験を楽しんでいただけるようなイベントとして実施しています」
毎年リニューアルしながら、より女性ファンに喜ばれる企画を用意していると語った。
1試合単位では過去最多の観客を集めた今回の“ガルフェス”。
「今年のイベントテーマ『Find your happiness』をイメージしたデザインのスペシャルユニフォームをたくさんの女性ファンの方にご着用いただき、ご好評の声をいただけたことを嬉しく思います」
担当者もその成果も実感しているようす。
「このイベントが『野球観戦って楽しい』、『また横浜スタジアムに遊びに来たい』と思っていただけるキッカケの一つとなることを願っています」
より身近に野球を、そしてベイスターズを感じてほしいとの思いが言葉の端々からにじみ出ていた。
女性ファンの咲かせる笑顔と相まって、5月の優しい風もより心地よく感じた横浜スタジアム。普段よりも一層華やかな雰囲気に包まれた2日間だった。
取材・文=萩原孝弘