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12球団ハコ推しの野球好き歌手・河野万里奈さんに聞く!プロ野球「セ・パ交流戦」の楽しみ方

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河野万里奈さんに聞く「交流戦の楽しみ方」 [写真=須田康暉]

いよいよ開幕!セ・パ交流戦


 プロ野球もシーズン開幕からあっという間に2カ月が経過。

 5月24日(火)からは、『日本生命セ・パ交流戦2022』が幕を開ける。




 ふだんと違う相手との、6連戦×3週間の濃密な戦い。

 昨年はオリックスが11年ぶり2度目の交流戦優勝を果たすと、勢いのままに25年ぶりのパ・リーグ制覇も達成。この期間の成績がペナントの行方を左右すると言っても過言ではない。

 今回は目前に迫ったセ・パ交流戦をより楽しむべく、プロ野球・12球団の“ハコ推し”を公言している野球好き歌手・河野万里奈さんにインタビューを実施。河野さんなりの「交流戦の楽しみ方」や、今年の「注目選手」を存分に語っていただいた。



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取材=尾崎直也
撮影=須田康暉
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やっぱり目についた“あのチーム”、“あの選手”


―― まずは交流戦の話題の前に、ここまでのプロ野球について印象的なことはありますか?

河野やっぱりファイターズは気になりました!成績的には苦しい時期もあったと思うんですが、交流戦を前に雰囲気がすごく良いですよね。


―― 新庄BIGBOSSの就任から話題を集めましたが、あのフィーバーはどのように見ていましたか?

河野キャンプの練習からいろいろなことを試していたじゃないですか。内野手に外野を守らせたり、その逆だったり。もっとまとまりがなくなるというか、心配な部分もあったんですけど、負けてもそこから学んだことを次の試合や次の次の試合で活かしているのが良いなと思います。


―― 特に若手選手の抜擢も目立っていますが、鎌スタに通ったりもしていた河野さん的には嬉しいんじゃないですか?

河野「マンチュウ」(=万波中世選手)がすごいですね。率は少し低いかもしれませんが、一発の魅力ですよね。最高の育ち方をしてくれているなと。産んでないのに親のような気持ちで見守っています(笑)


日本ハムは6月3日(金)から甲子園で阪神と3連戦。BIGBOSSの“甲子園凱旋”はもちろん、万波や野村佑希をはじめ高校球児時代に甲子園で活躍したスターが数多く在籍。彼らの“聖地帰り”にも注目だ。





―― あとやはり今季の序盤戦で言うと、この選手を無視するわけにはいきません。佐々木朗希選手はどう見ましたか?

河野もうなんか“意味が分からない”としか…(笑)すごすぎてですね。あの投球は死ぬまでに一回は見ないとと思って、チケットを取って見に行きました。京セラに。


―― 相変わらずすごいフットワークですね(笑)

河野気付いたら行ってましたね(笑)


―― 生朗希はいかがでしたか?

河野立ち上がりからずっとすごいボールを投げているのに、試合の中でさらにギアチェンジをしているんですよね。気になって解説者さんのYouTubeとかも見たんですが、味方が三者凡退した後とかって相手に流れが行きがちじゃないですか。それを断つためにも全開で行くところがあったり、もちろんピンチでもギアを上げるとおっしゃっていて。いや、もう怖いですね…(笑)


見るものに恐怖まで感じさせてしまう“令和の怪物”の投球。現在のローテーションは金曜日なので、交流戦の日程と照らし合わせると阪神戦(ZOZOマリン)・巨人戦(東京ドーム)・DeNA戦(ZOZOマリン)となります。該当球団のファンの方は特に要チェック。





感情渦巻く「移籍組の古巣戦」


―― 河野さんが「交流戦」で特に楽しみにしていることがありますか?

河野そうですね。ふだんと違う戦いという中で、「移籍組の古巣戦」というのは楽しみですね。今年で言うと、まず浮かんだのは日本ハムの宇佐見真吾選手とか。


―― 宇佐見選手はもともと巨人に在籍。開幕2カード目に札幌ドームで古巣戦がありますね。

河野「良いヒットは良いお尻から」とよく言っているんですが、宇佐見選手は鎌ヶ谷スタジアムで初めて見た時に「この大きいお尻は誰!?」と驚いたんですよね。あれから年々大きくなっている気がしますし、今年はレギュラー捕手として出番が増えているので、巨人ファンの方は特に見て欲しいです。


―― 選手の移籍や、退団からの別のチームと契約ということは毎オフありますからね。

河野古巣を相手に“恩返し”じゃないですが、育った姿を見せるシーンが好きですね。阪神に行って育成から這い上がった「なべじい」こと渡邉雄大選手のソフトバンク戦とか、独立リーグを挟んでいますがソフトバンクで活躍している藤井皓哉選手の広島戦とかも楽しみ。戦力外から独立リーグを経てNPBに戻ってきて今はバリバリの主力って、映画みたいですよね。古巣に“良い後悔”をさせるような活躍が見たいです。





その他、注目選手を数名……という予定でしたが、掘れば掘るほど選手の名前が挙がってきたので、今回は球団ごとにまとめてご紹介。対戦カードを見ながら、贔屓チームの対戦相手の選手にも注目しながら「交流戦」をお楽しみください!


河野さんの注目選手まとめ【セ・リーグ】


 東京ヤクルトスワローズ


山崎晃大朗(外野手/7年目・28歳)

粘って粘って粘りまくって、良いボールを打っていく。どのチームも一人は欲しい選手ですよね。

青木選手の不調などもあり、このところは2番で攻守に存在感を示しています。

山田哲人選手や村上宗隆選手ら主力の陰に隠れがちかもしれませんが、勝利のために奮闘する姿を見てもらいたいです!


 阪神タイガース


湯浅京己(投手/4年目・22歳)

「ユアレス」ですね~。パ・リーグの強打者にも負けない力のあるストレートが魅力です。

あと驚いたのが守備。素早いバント処理から二塁で刺した(4月8日・広島戦)プレーがあったんですが、今年の現時点の“ベスト守備オブザイヤー”ですね。

独立リーグの出身で、メンタルの強さも感じる投げっぷりも◎。ぜひ注目してほしいです!


 読売ジャイアンツ


直江大輔(投手/4年目・21歳)

個人的な推し選手です!(笑)

今季は中継ぎでの出番があって、今はファームに行っていますが、二軍では先発で好投を見せているんですよね。

先発の準備なのかなと、交流戦のどこかで上がってこないかなという感じでひそかに期待をしています。

今年の巨人はいろいろな若手を先発で試していると思うので、チャンスが巡ってきたらモノにして欲しいです!


 広島東洋カープ


島内颯太郎(投手/4年目・25歳)

「ストレートでカネが取れる選手」です。

パワーピッチャーはパ・リーグに多い印象ですが、島内選手のストレートはパの強打者にも通用するはず。

今年は重要な役割も担っているので、ぜひまっすぐに注目してもらいたいです!


 中日ドラゴンズ


福留孝介(外野手/19年目・45歳)

言わずと知れた球界最年長選手ですが、実は今季まだ安打が出ていないんですよね。

犠飛での打点はありますが、今季初安打が一体どこで出てくるのか……。

立浪監督になってから若手の躍動が目立っているので、試合の前半は若き力に注目しつつ、虎視眈々と控えている大ベテランも要チェックです!


 横浜DeNAベイスターズ


ネフタリ・ソト(内野手/5年目・33歳)

紹介したい選手というよりかは、頑張ってもらいたい選手ですね(笑)

去年は守備位置や役割も定まらなかったかなと思うんですが、今年は復活の気配を感じています。

本塁打王になった2018年も、ほぼ5月以降だけで40発とか打っていたじゃないですか。そのくらいの量産に期待したいですね!



河野さんの注目選手まとめ【パ・リーグ】


 オリックス・バファローズ


中川圭太(内野手/4年目・26歳)

交流戦といえばこの人!2019年には交流戦の首位打者も獲られていますよね。

今年は開幕後こそなかなか出番がなかったですが、この5月は出場機会を増やしています。

交流戦の時期に合わせたかのように今季1号(5月18日)も出ましたので、もう一度大暴れに期待したいです!


 千葉ロッテマリーンズ


岡 大海(外野手/9年目・30歳)

よく言うんですが、絶対に生で見た方が良い選手。

チーム事情もあって今年は出番も増えていますが、守備走塁で見せる“エアリーさ”が唯一無二です。

無重力かのような、軽やかな動き。プレー以外の、守備位置に走って行く姿や、ベンチに帰ってくる姿まで見て欲しいです!


 東北楽天ゴールデンイーグルス


弓削隼人(投手/4年目・28歳)

個人的には先発で期待していましたが、充実した布陣もあって今年はリリーフがメインになっていますね。

セ・リーグの日本人左腕でこれほどのスケール感(193センチ・105キロ)のある選手はあまりいないのかなと。

22日に登録抹消となりましたが、交流戦中に復帰してその名を轟かせて欲しいです!


 福岡ソフトバンクホークス


野村 勇(内野手/1年目・25歳)

周東選手よりも足が速いと言われる即戦力ルーキーですね。

走るスピードもそうですが、行くと決めた時のスタートもすごく速い。

もし名前を見かけたら見逃さないように要チェックです!


<番外編>
三浦瑞樹(投手/1年目・22歳)

盛岡大付高の時に甲子園で見て一目惚れした選手なんです。

東北福祉大を経て、育成ドラフト4位で入団。現在は三軍戦で投げているようです。

剛速球というよりも、緩急で翻弄するタイプの左腕。

交流戦期間かどうかは分からないですが、支配下昇格と一軍デビューをひそかに願っています。


 北海道日本ハムファイターズ


宮西尚生(投手/15年目・36歳)

大幅に若返ったチームの中で、ベテランが今年も頑張っています。

21日の西武戦で通算800試合登板も達成した鉄腕。

プロ入りから15年連続の50試合以上登板に向けて、奮闘する姿に注目です!


 埼玉西武ライオンズ


滝澤夏央(内野手/1年目・18歳)

いま一番ホットなのは「ナツオちゃん」ですよね。

お子さんのような顔つきですが、堂々とプレーをしていて。津森選手から打ったレフトへの安打(5月18日・ソフトバンク戦)とか職人技のような。

守備も評判通りすごいですし、源田選手がいない中でも西武のショートは注目ですよと言っておきたいと思います!

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