ニュース 2022.05.23. 18:00

明大が6季ぶり41回目の優勝!田中監督「最後に4年生がやってくれました」

東京六大学野球(神宮球場)
○ 明大 1 - 0 立大 ●

 勝ち点3で迎えた明治大と立教大は、勝ち点を取れば優勝というカードだ。21日に行われた1回戦は3-3の引き分け、22日の2回戦は3-2で明治大が勝利し、迎えた3回戦は明治大が11回裏、一死満塁のチャンスを作り、蓑尾海斗の犠飛でサヨナラ勝ち。明治大が6シーズンぶり41回目の優勝を決めた。

 勝利した明治大の田中監督は、「(今シーズンはこれが15試合目)またまた延長15回くらいまでやるのかなと。彼ら(部員達)は野球大好きですから、報道陣の皆さんに迷惑かけるかなと思ったんですが、最後に4年生がやってくれました」と選手たちを手放しで褒めた。

 キャプテンの村松は「明治の特徴は元気と粘り。色々な先輩方を見ていると、野球だったり、野球以外の面でも私生活が野球に繋がってくるのが明治大学の特徴だと思います。その辺を常日頃から声掛けあって指摘しあってやっているのは明治の良い伝統だと思います。1年生の頃は(現カープの)森下さんを中心に先輩たちの姿を見てきた。その印象は強いです」と振り返り、優勝については「出ているメンバー出ていないメンバー関係なく、リーグ戦優勝に向けて頑張っていたので、今日そういう結果になって嬉しく思う」と喜んだ。

 一方、敗れた立教大の溝口監督は「4回以降は攻撃できていなかった。ヒット2本に抑え込まれてしまった。厳しかった。得点力、打撃、同じようなフライを上げ続けて相手にプレッシャーをかけられず、最後はああいう(サヨナラ負け)という形になってしまいますよね。」と振り返り、「(ピッチャーの)荘司は今季1番のできで、まさにエースのピッチングをしてくれた。足りなかった部分は、野球の流れを感じる力、闘志を持ちながら冷静にプレイする力、その辺が明治に劣っていたと思います」と冷静にチームを分析した。

ドラフト候補のキャプテン山田健太は「キャプテンとしても4番としても自分の思うような、満足いく結果は出なかった。去年からずっとあと1勝が出来ていないのが続いているし、その悔しさをもって練習するしかない。勝負所での1本など、頼りになるキャプテンにならなければいけない」と悔しがった。

 8回・113球を投げ、2安打、9奪三振、無失点に抑えたドラフト候補のエース荘司は「負けたら終わりだったので、絶対(味方が点を)取ってくれると信じて自分のできる事をやろうとしか考えてなかった。それが結果としてああいうピッチングに繋がった。(終わった瞬間は、)勝てなかったなと。その結果、悔しい思いが溢れてきた。今季得たものはあるが、チームを勝たせてナンボ。全部勝つくらいのピッチャーに何が何でも勝つくらいのピッチャーにならないといけない」と前を向いた。

(取材=ニッポン放送アナウンサー・大泉健斗)
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