山口が代打で5打点
24日から『日本生命セ・パ交流戦2022』がスタートする。ロッテの交流戦開幕カードは、敵地・マツダスタジアムでセ・リーグ3位の広島と3連戦。セ・リーグ主催試合ということもあり、指名打者制はなく、パ・リーグの投手たちも打席に立つ。投手が打席に立つということは、試合終盤に投手に打順が回ってきたところで代打を送る可能性が高くなる。今季のロッテのチーム代打成績を見ると、今季はここまで打率.222(45-10)、1本塁打、7打点、8四死球だ。
代打で勝負強さを誇っているのが、山口航輝。山口は3月27日の楽天戦、2-3の8回一死一、二塁の場面に代打で登場し、安楽智大が投じた1ボールからの2球目のスライダーをレフトスタンドに一時逆転となる3ランを放てば、5月17日の楽天戦では4-3の7回二死満塁の場面で、代打で登場してライトへ2点適時二塁打。
昨年9月に行ったオンライン取材で山口は代打について、「1打席勝負なので難しいですし、集中していかないと1打席で結果が出ないと思う。集中力を持って準備しています」とその難しさを語っていたが、今季は代打で9試合に出場して、打率.286(7-2)、1本塁打、5打点、2四球の成績を残している。
佐藤都志也は代打で高い打率
佐藤都志也も代打で勝負強さを発揮する。プロ1年目の20年に代打で打率.310(29-9)、5打点をマークすれば、昨季も代打で打率.313(16-5)、1本塁打、2打点と2年連続で代打での打率は3割以上を記録。
今季はレギュラーで出場しているため、代打での出場数は4試合と少ないが、それでも打率.500(4-2)、1打点。4月24日のオリックス戦から代打で出場した試合は2試合連続安打中で、4月28日の楽天戦では代打で適時打を放った。今季の起用法を見ると、セ・リーグ主催試合でも一塁または捕手でのスタメン出場が考えられそうだが、勝負所での代打においておきたい存在だ。
セ・リーグ主催試合で、レアードがどのように起用されるかも気になるところ。レアードは昨季一塁(99試合)と三塁(4試合)の守備についているが、今季は1度も守備の出場はなく、出場42試合全て指名打者。つまり、代打での出場は今季1度もないのだ。昨季も代打での出場はわずかに2試合で、交流戦ではセ・リーグ主催試合のときに一塁や三塁でスタメン出場していた。
今季一塁でのスタメンが多い佐藤を代打で起用し、レアードを守備につかせてスタメンで起用するのかーー。それとも佐藤を一塁で起用し、レアードを勝負所の代打で起用するのかーー。さらには佐藤とレアードの両選手をスタメンで起用することもあるのかーー。セ・リーグ主催試合の9試合で、レアードをどう使っていくの注目だ。
今季は先発投手が右、左によってスタメン出場する日もあれば、代打を含めた途中から出場している選手も多い。セ・リーグ主催試合だけを見れば、代打陣の層は揃っており、早いイニングから勝負をかけることもできそうだ。
▼ 現在一軍登録されている選手たちの今季代打成績
山口航輝 9試 率.286(7-2)本1 点5 四死2
福田秀平 6試 率.250(4-1)本0 点0 四死2
三木 亮 5試 率.000(4-0)本0 点0 四死0
佐藤都志也 4試 率.500(4-2)本0 点1 四死0
藤原恭大 4試 率.000(4-0)本0 点0 四死0
岡 大海 3試 率.333(3-1)本0 点0 四死0
安田尚憲 2試 率.000(2-0)本0 点0 四死0
和田康士朗 2試 率.000(2-0)本0 点0 四死0
角中勝也 1試 率1.000(1-1)本0 点0 四死0
柿沼友哉 1試 率.000(1-0)本0 点0 四死0
文=岩下雄太