村上がこれぞ4番の一打
ヤクルトは延長11回に村上宗隆のサヨナラ2ランで交流戦白星スタートを飾った。
同点で迎えた延長10回、今野龍太が連打と四球で無死満塁のピンチで降板。代わってマウンドに上がった田口麗斗は150キロのストレートで清宮幸太郎を三振に切って取ると、続く万波中正の鋭い打球を遊撃手の長岡秀樹が好捕し二死に。最後は、フルカウントから宇佐見真吾を高めの速球で空振り三振。気迫の投球で、日本ハムに勝ち越しを許さなかった。
そして、延長11回二死一塁で村上が北山亘基の直球をバックスクリーン左へ放り込む劇的なサヨナラ2ラン。交流戦の初戦を劇的な勝利で飾りリーグ首位をキープした。
24日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』にMCを務めた大久保博元さんは「これはほんとに漫画ですよ。この試合の展開は。普通じゃ考えられない展開ですよ」と驚嘆。
番組に出演した真中満さんも「この一発、これはやっぱり4番のバッティングだと思いますね。打った瞬間あそこまで飛ぶのはなかなかないんですが、ヤクルトファンにとったらたまらない一撃になりましたね」と興奮冷めやらぬ様子で4番の一打を振り返った。
続けて田口の好リリーフについては「ノーアウト満塁で本人は『無』と言っていましたけど開き直っていけたと思うんですよ。ボール自体も非常に勢いに乗っていましたし、打てるなら打ってみろという田口の集中力を見ましたね」と快投を称えた。
同じく解説を務めた井端弘和さんも「田口投手が150キロを超えるボール、僕は一緒にやっていたんですけど見たことなかったので。それを連発していましたからね。それくらい状態が良かったのかなと思いましたね」と語り、「田口投手の良いピッチングからの流れでここで打つのが4番だなと」と投打の殊勲者を称賛した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』