「まず1年間一軍のレギュラーとして出たい。そのなかで結果を残していかないと試合に出られないので、試合に出られる立場を確立していきたいと思います」。
開幕前のオンライン取材でこのように話していたロッテの髙部瑛斗は、非常に頼れる“1番打者”になってきた。
開幕から全試合で1番に座る髙部は24日の広島戦、2安打3得点1盗塁の活躍で勝利に貢献。安打数(53安打)と盗塁数(14盗塁)で、松本剛(日本ハム)と並びリーグトップタイに浮上した。
髙部は2年連続ファームで打率3割以上をマークしながら、昨季は一、二軍を何度も往復し一軍定着とはならなかった。「技術、フィジカル面、メンタル面、この3つの要素が全て揃っていなかった」と、一軍で打てなかった原因を分析し、このオフは技術、フィジカル、メンタルの向上を図った。
2月の対外試合で打率.387(31-12)と打ちまくり、オープン戦でも最後まで調子を落とすことなく、オープン戦の打率.393、22安打、5盗塁、出塁率.435はいずれも12球団トップと文句なしの成績を残し、開幕一軍をつかんだ。
開幕してからもコンスタントに安打を放ち、試合を重ねるごとにチームに欠かせない存在になってきている。ここ最近は初回の第1打席に髙部が出塁すると、5月13日のオリックス戦から全て得点に結びついている。
▼ 髙部の第1打席の出塁
5月13日vsオリックス
・0-0の初回先頭の髙部が中安、中村の打席中に二塁盗塁、中村が四球(無死一、二塁)、佐藤が初球投犠打(一死二、三塁)、レアードが右犠飛で髙部が生還
5月20日vsソフトバンク
・0-0の初回先頭の髙部が左安、中村が左2(無死二、三塁)、マーティンが四球(無死満塁)、佐藤が遊飛(一死満塁)、レアードが押し出し四球で髙部が生還
5月21日vsソフトバンク
・0-0の初回先頭の髙部が左2、中村が空三振、マーティンが一ゴロ(二死三塁)、佐藤がレフト前適時打で髙部が生還
5月24日vs広島
・0-0の初回先頭の髙部が左安、中村の打席中に髙部が二盗(無死二塁)、中村が二ゴロ(一死三塁)、マーティンが右犠飛で髙部が生還
髙部が初回の第1打席に出塁し、先制のホームを踏んだ試合は現在5連勝中。初回の第1打席に髙部が出塁することで、チームに勢いをもたらしているといえる。
開幕直後は第1、2打席の出塁が少なく、3打席目以降に安打を重ねる傾向にあったが、24日終了時点では第1打席の打率が.310(42-13)と3割台に乗せてきた。
昨季は最多安打と盗塁王のタイトルを獲得した荻野貴司が“不動のトップバッター”に君臨していたが、スピード感溢れる走塁と積極的な打撃が持ち味の髙部も1番打者として、また荻野と違った良さを見せる。
特に13日のオリックス戦は先頭打者で出塁した初回の第1打席(中安)、3回の第2打席(四球)、8回の第4打席(四球)はいずれも盗塁を決め、ホームに生還し、これぞリードオフマンという働き。
さらに21日のソフトバンク戦も3安打2四球で全打席出塁し、先頭打者として安打で出塁した1回、8回の打席は得点につながった。24日の広島戦も2安打1四球の活躍を見せた。
“1番・髙部”の出塁が増えれば増えるほど、チームの得点力はさらに上がっていくはずだ。
文=岩下雄太
開幕前のオンライン取材でこのように話していたロッテの髙部瑛斗は、非常に頼れる“1番打者”になってきた。
開幕から全試合で1番に座る髙部は24日の広島戦、2安打3得点1盗塁の活躍で勝利に貢献。安打数(53安打)と盗塁数(14盗塁)で、松本剛(日本ハム)と並びリーグトップタイに浮上した。
髙部は2年連続ファームで打率3割以上をマークしながら、昨季は一、二軍を何度も往復し一軍定着とはならなかった。「技術、フィジカル面、メンタル面、この3つの要素が全て揃っていなかった」と、一軍で打てなかった原因を分析し、このオフは技術、フィジカル、メンタルの向上を図った。
2月の対外試合で打率.387(31-12)と打ちまくり、オープン戦でも最後まで調子を落とすことなく、オープン戦の打率.393、22安打、5盗塁、出塁率.435はいずれも12球団トップと文句なしの成績を残し、開幕一軍をつかんだ。
開幕してからもコンスタントに安打を放ち、試合を重ねるごとにチームに欠かせない存在になってきている。ここ最近は初回の第1打席に髙部が出塁すると、5月13日のオリックス戦から全て得点に結びついている。
▼ 髙部の第1打席の出塁
5月13日vsオリックス
・0-0の初回先頭の髙部が中安、中村の打席中に二塁盗塁、中村が四球(無死一、二塁)、佐藤が初球投犠打(一死二、三塁)、レアードが右犠飛で髙部が生還
5月20日vsソフトバンク
・0-0の初回先頭の髙部が左安、中村が左2(無死二、三塁)、マーティンが四球(無死満塁)、佐藤が遊飛(一死満塁)、レアードが押し出し四球で髙部が生還
5月21日vsソフトバンク
・0-0の初回先頭の髙部が左2、中村が空三振、マーティンが一ゴロ(二死三塁)、佐藤がレフト前適時打で髙部が生還
5月24日vs広島
・0-0の初回先頭の髙部が左安、中村の打席中に髙部が二盗(無死二塁)、中村が二ゴロ(一死三塁)、マーティンが右犠飛で髙部が生還
髙部が初回の第1打席に出塁し、先制のホームを踏んだ試合は現在5連勝中。初回の第1打席に髙部が出塁することで、チームに勢いをもたらしているといえる。
開幕直後は第1、2打席の出塁が少なく、3打席目以降に安打を重ねる傾向にあったが、24日終了時点では第1打席の打率が.310(42-13)と3割台に乗せてきた。
昨季は最多安打と盗塁王のタイトルを獲得した荻野貴司が“不動のトップバッター”に君臨していたが、スピード感溢れる走塁と積極的な打撃が持ち味の髙部も1番打者として、また荻野と違った良さを見せる。
特に13日のオリックス戦は先頭打者で出塁した初回の第1打席(中安)、3回の第2打席(四球)、8回の第4打席(四球)はいずれも盗塁を決め、ホームに生還し、これぞリードオフマンという働き。
さらに21日のソフトバンク戦も3安打2四球で全打席出塁し、先頭打者として安打で出塁した1回、8回の打席は得点につながった。24日の広島戦も2安打1四球の活躍を見せた。
“1番・髙部”の出塁が増えれば増えるほど、チームの得点力はさらに上がっていくはずだ。
文=岩下雄太