球速大幅アップし昨季とはまるで別人
登板ごとに注目を集める“令和の怪物”こと、ロッテの佐々木朗希投手が今年も交流戦に帰ってくる。
“初登板”は27日に本拠地・ZOZOマリンで行われる阪神戦。「交流戦最初の登板となりますが、特別な意識はなく、これまでと変わらずストライク先行の投球でチームの勝利に貢献できるように投げたいと思います」と球団を通じてコメントした。
プロ3年目の今季は開幕ローテーション入りを果たし、4月10日・オリックス戦で完全試合を達成したことで注目度が急上昇。快挙後も好投を続けており、26日終了時点で5勝、勝率1.000、87奪三振の投手三冠。防御率1.47もオリックス・山岡泰輔(1.08)に次ぐリーグ2位と、圧巻のパフォーマンスを披露している。
交流戦での登板自体は昨季も阪神戦とヤクルト戦の2度あったが、平均球速152.6キロだったストレートは、この1年で12球団最速の159.5キロにまでアップ。凄まじいスケールに進化を遂げた右腕は、セ・リーグの面々にとって“未知の存在”になるはずだ。
今季唯一本塁打を打たれた相手との再戦へ
最初に対峙するのは昨年5月27日にプロ初勝利を上げた相手でもある阪神。奇しくもちょうど1年ぶりの再戦となる。当時は佐藤輝明に適時打を許すなど5回4失点だったが、3の3と打ち込まれたサンズが昨季限りで退団。また、26日終了時点でセ・リーグ最低のチーム打率.222、最多374三振と低迷している阪神打線を、得意のホームに迎えるといった点でも、佐々木にとってはポジティブな要素が揃う。
ローテーション通り順調にいけば、交流戦2度目の先発登板は3日・巨人戦となる予定だ。巨人とは3月のオープン戦で対戦しており、岡本和真に逆転満塁ホームランを被弾するなど5回途中5失点。今季の佐々木は開幕してから被本塁打ゼロが続いており、最後に一発を許した相手と“再戦”することになる。2年連続二冠王の岡本和の他にも、5月に入ってから打撃好調な丸佳浩、ポランコら要注意人物が多数。自身2度目となる東京ドームのマウンドへの順応も鍵となりそうだ。
交流戦3度目の登板はホームでの10日・DeNA戦になる見込み。セ・リーグ首位打者を争う牧秀悟、佐野恵太に加え、昨季までの交流戦通算打率.330を誇る宮﨑敏郎ら、日本球界を代表する巧打者たちとの戦いに注目が集まる。また、U-18日本代表で佐々木とチームメートだった森敬斗も故障が癒え、ファーム公式戦で実戦復帰しており、今後の展開次第では同世代のドラ1対決が実現する可能性もありそうだ。
個人記録に目を向けると、18試合制となった2015年以降の交流戦での最多奪三振は、2021年に山本由伸(オリックス)、2019年に今永昇太(DeNA)が記録した33個が歴代最多。12球団ダントツの奪三振率を誇る佐々木には記録更新の期待もかかる。
▼ ロッテの交流戦日程
☆=佐々木朗希が登板か…?
5月24日(火) 広島 マツダ
5月25日(水) 広島 マツダ
5月26日(木) 広島 マツダ
5月27日(金)◎阪神 ZOZOマリン
5月28日(土) 阪神 ZOZOマリン
5月29日(日) 阪神 ZOZOマリン
5月31日(火) ヤクルト 神宮
6月 1日(水) ヤクルト 神宮
6月 2日(木) ヤクルト 神宮
6月 3日(金)☆巨人 東京ドーム
6月 4日(土) 巨人 東京ドーム
5月 5日(日) 巨人 東京ドーム
6月 7日(火) 中日 ZOZOマリン
6月 8日(水) 中日 ZOZOマリン
5月 9日(木) 中日 ZOZOマリン
6月10日(金)☆DeNA ZOZOマリン
6月11日(土) DeNA ZOZOマリン
5月12日(日) DeNA ZOZOマリン