4回表がターニングポイントに

　昨季の日本シリーズで激突した両リーグのディフェンディングチャンピオンが、交流戦でようやく今季初対戦。カード初戦はオリックスが快勝を収めた。

　敵地に乗り込む格好となったヤクルトは、先発のサイスニードが3回に9番・伏見寅威、1番・福田周平に連続長打を許し先制点を献上。その後も3番・中川圭太の適時打で2点目を失い、1点差とした4回にはイニング先頭の5番・マッカーシーに右翼席上段に飛び込むソロホームランを被弾。続く5回も集中打を浴び、4回2/3を投げて11安打、6失点でノックアウトされた。

　援護したい打線は2点ビハインドの4回、一死二塁から山田哲人、村上宗隆、中村悠平のクリーンナップが3連続四球を選び「押し出し」で1点を返すも、なおも一死満塁のチャンスで6番・太田賢吾が遊ゴロ併殺に倒れ、相手先発・山岡泰輔を崩しきれず。打線は3番から7番までがノーヒットと繋がりを欠き、6安打1得点に終わった。

　7日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した野球解説者の谷沢健一さんは、ヤクルトが1点止まりに終わった4回表を試合のターニングポイントに上げ、「満塁でショートゴロゲッツー。山岡を助けてしまった」と、太田の併殺が後の試合展開に大きく影響したと指摘。

　一方、同じく番組に出演した阿波野秀幸さんは、「崩れかかったところで牽制でアウトにしたりとか、流れを止めるような良いプレーが出た」と、初回に牽制刺でピンチの芽を摘むなど要所を締めた山岡の投球を称えた。

　これで山岡にとっては約1カ月ぶりの白星となる4勝目。打線との兼ね合いもあり、しばらく勝利から見放されていたが、リーグトップの防御率1.29と抜群のパフォーマンスを続けている。

☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』