今季3人目の快挙
DeNAの今永昇太が7日、敵地での日本ハム戦で史上85人目となるノーヒットノーランを達成した。
今永は150キロ超えの直球を軸に、チェンジアップやカーブなど豊富な変化球を織り交ぜ日本ハム打線を翻弄。2回に6番・清宮幸太郎に四球を与えたがその後も安打は許さず快調にゼロを刻み続けた。
援護したい打線は両軍無得点で迎えた9回表、二死一・二塁とし、5番・宮﨑敏郎が右越えの2点適時二塁打を放ちようやく先制。
今永はその裏、連続三振で二死を奪ったあと、最後は1番・野村佑希を右飛に仕留め史上85人目となるノーヒットノーランを達成。9回117球、無安打無失点、9奪三振1四球の快投劇となった。
7日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した阿波野秀幸さんは「今日は右バッターにはストレートとチェンジアップ、左バッターにはストレートとカットボールが中心で、特別な配球をしているわけじゃないんですけど、ストレートが甘いところに来てもバッターを押し込めた。これがよかったので変化球が生きた」と分析。
同じく解説を務めた谷沢健一さんは「本人は『良くも悪くもなかった』と言っていたが、両サイドのコントロールは素晴らしかったしリズムもよかった」と振り返り、試合後のインタビューで「相手の加藤投手のテンポのいい投球につられて、抑えることができた」とコメントしたことについては「相手を称えるというのはいいね。清々しいよ」と今永の振る舞いを称賛した。
ノーヒットノーラン達成者は、4月11日に完全試合を成し遂げた佐々木朗希(ロッテ)、5月11日に達成した東浜巨(ソフトバンク)に続き今季3人目となり、セ・リーグでは2020年に達成した小川泰弘(ヤクルト)以来、2シーズンぶり。球団での達成者は大洋時代の1970年に達成した鬼頭洋以来、4人目となった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』