2022.06.09 18:00 | ||||
オリックス・バファローズ | 1 | 終了 | 2 | 東京ヤクルトスワローズ |
京セラD大阪 |
今季初登板で大記録に挑戦
日本野球機構(NPB)は9日の予告先発を発表。オリックスの増井浩俊はヤクルト戦(京セラD大阪)で今季初登板初先発し、史上初の12球団勝利&セーブ&ホールド達成を目指す。
8日のメディア取材に応じた増井は、開口一番「今年初登板になるので、それと同時になかなかチャンスはないと思っているので、悔いのないようにやりたいなと思います」と決意表明した。
すでに12球団ホールドと、12球団セーブは達成しており、ヤクルト戦で勝利投手になればNPB史上初めて12球団から勝利&セーブ&ホールドを挙げた投手になる。「今は相手がどこかに関わらず、とにかく良い結果を出して、次に繋げなきゃいけない状況なので、とにかく自分の今持っているものを出して、本当に悔いの残らない投球にしたい」と今季初登板への思いを述べた。
また、「なかなかクローザーやったり、先発やったりという選手がいないと思うので、やらせてもらっているというのは、ありがたいというか、ダメだったら諦められてもおかしくないですけど、違うところでまたチャンスをもらえてるのでこういうチャンスが来たと思う。こうやって舞台も用意してもらったので頑張りたい」と記録達成への思いも語った。
今年はキャンプから出遅れ二軍スタート。「プロに入ってから、6月まで一軍で登板がないのはなかったので、すごく長くて不安な時間でした」とファームで過ごした日々を振り返り、「いつかチャンスがあると思ってやってましたし、このチャンスをしっかり生かして、今シーズンの残りに繋げられれば、まだ良いシーズンにできる可能性があると思って頑張りたい」と前を向いていた。
ファームでは「力むとどうしても良い結果が出なかったので、いかに力を抜けるかというところをやってきました」とのこと。中嶋聡監督からは「自分で考えて投げろ」と激励を受けた。
ヤクルト打線とは昨秋の日本シリーズで戦っており、「打線の繋がりがあるので、一人ひとりバッターと勝負して、一人ひとりを切っていく戦いしかないと思う。(クリーンナップに)いいバッターが並んでいるので、長打を出さないように丁寧に投げていきたい」と語った。
年に一度のチャンスに挑む13年目のベテラン右腕。大記録と「次」に向かって腕を振る。
取材・文=どら増田