今季は5回7四球での白星も
DeNAは9日、敵地で日本ハムに4-2で勝利。
今季初となる2カード連続の勝ち越しを決めた。
この日は先発・濵口遥大が7回途中2失点の力投。7回裏、二死二塁の場面で松本剛に四球を与えて降板となってしまったが、残ったピンチはエドウィン・エスコバーが見事に火消し。これには濵口もガッツポーズを見せる。
すると直後の8回表、無死二塁のチャンスに牧秀悟が勝ち越し打。宮﨑敏郎も適時打で続き、4-2とリードを拡げる。その裏は伊勢大夢が無失点でつなぎ、9回は山﨑康晃が3人で締めて逃げ切り成功。4-2で競り勝った。
9日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した高木豊氏は開口一番「四球1個!」と濵口の投球を称える。
齊藤明雄氏も「立ち上がりからコントロール良く投げていましたね。100球で6回2/3ということで、ふだんは5回で100球ということもある」と語り、「今日のように変化球をうまく使って投げていけば、四球は減ってくると思います」とコメント。
濱口といえば、前回登板のオリックス戦では5回0/3で5四死球を与えながら勝利投手となり、その前のソフトバンク戦でも5回7四球ながら勝利を掴んでいるように、とにかく“四球”との付き合いがカギとなる荒れ球スターター。高木氏が何よりもまず四球の数に言及したのは、それを間近で見てきたからだった。
高木氏はこの日の好投について「球場が広い分、どんどん攻められたのかなと。横浜スタジアムだと、ちょっと間違えると本塁打になってしまう」とし、“球場の大きさ”の違いに注目。
これには齊藤明雄氏も「警戒してボールから入ってしまい、四球が増えてしまうのかなと。もっと大胆に行っても良いのかなと思いました」と、本拠地でもこの日のようなスタイルで臨むことを勧めた。
思えば今季ここまでを見ても、8回を1四球で無失点に抑えた3月31日の中日戦はバンテリンドームでの試合。その後、上述した7四球のソフトバンク戦と5四死球のオリックス戦は横浜スタジアムでの試合で、今回の札幌ドームでの登板は7回途中1四球。広いドーム球場とスタジアムで投球内容にくっきりと明暗が分かれているのだ。
アドバイスの通り、ドーム球場のような大胆な投球をハマスタでも展開していくことができるか。濵口の今後の課題となりそうだ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』