3戦連続のコンビで22回1/3をわずか2失点
阪神がオリックスとの“関西ダービー”を3連勝。
交流戦は12勝6敗の貯金6。リーグ4位に浮上して3週間の激闘を終えた。
12日の試合では先発したジョー・ガンケルが見事な投球を展開。オリックス打線を8回までわずか3安打に封じ、スコアボードにゼロを並べていく。
完封がかかる9回も二死をかんたんに取ったが、中川圭太に内野安打を許すと、4番・杉本裕太郎には甘く入ったボールを左中間に運ばれる二塁打。一塁から中川が還り、初完封を逃してしまう。
それでも、つづくT-岡田を投ゴロに打ち取って27個目のアウトをゲット。9回・115球の熱投でNPB初完投勝利を掴んだ。
12日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した達川光男氏は、この日のガンケルについて「制球も良く、リズムも良く、ケチのつけようがなかった」と大絶賛。その上で、達川氏は“バッテリー”に注目した。
この日のマスクはプロ6年目にして出場機会を増やしている長坂拳弥。達川氏は「助っ人は首を振る選手も多いですが、2~3回しか振っていないと思う」と息の合ったコンビネーションに触れ、「呼吸がピッタリ。ガンケルはNPB初の完投だったそうですが、長坂のリードがすごく冴えていたと思う」と強調。これがリズムの良さにつながったと強調する。
同じく番組に出演した五十嵐亮太氏も、「ガンケルはゴロアウトの多い投手。ですが低めに丁寧に集めてというよりも、どちらかと言えば緩急を使って打たせていくというタイプなので、そうなると捕手のリードがより大事になる」とコメント。「バッテリーで上手にタイミングを外しながら打ち取っていたかなと」とし、同じようにガンケル-長坂のコンビを称えた。
このコンビは5月26日の楽天戦からこの日まで3回連続となり、1試合目の楽天戦が7回無失点。つづく6月2日の西武戦も6回1/3を1失点の好投で、この日が9回1失点。3試合・22回1/3で許した失点はわずかに「2」だけだ。
セ・リーグ同士の対戦でもこのコンビの快進撃は続くのか。今後も好調・ガンケル-長坂バッテリーから目が離せない。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』