「ひと言だけ言うとすると…」
西武が広島に2連勝でカード勝ち越し。
交流戦を9勝9敗の5割で乗り切り、借金2の3位でリーグ戦再開を迎えることとなった。
12日の試合では主砲・山川穂高が今季20号の一撃をレフトスタンドへ。広島先発ドリュー・アンダーソンの147キロを思い切り引っ張り、打った瞬間に本塁打を確信。おなじみの「どすこい!」を響かせた。
現時点で打率.305はリーグ3位。上位を走る松本剛(日本ハム/.358)と今宮健太(ソフトバンク/.343)とはやや開きがあるものの、20本塁打は2位のブランドン・レアード(ロッテ/11本)に大差をつけるトップ。打点42は浅村栄斗(楽天/43点)に次ぐ2位と、はやくも“三冠王”の声も周囲から聞こえ始めている。
そんな中、12日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でも山川の大暴れが話題に。達川光男氏は「三冠王も夢じゃない」と期待の声を挙げつつ、「ひと言だけ言うとすると…」と“懸念点”も口にした。
それが「山川はときどき集中力をなくすところがあるんですよ」というもの。試合の中でプレーが雑になるところに触れながら、「これさえなくなれば打率は下がらない。あとは四球を選んでいければ、三冠王も夢じゃないと思いますね」と期待を寄せた。
同じく番組に出演した五十嵐亮太氏も「まず当たれば飛ぶので、角度がついてしまうと本塁打になりますよね。投手はどうにかして考えないと…」と、投手目線で頭を抱える。
つづけて「三冠王を獲れるスイング、力は持っていると思います」と現状の充実ぶりを挙げながら、「守る側とすればいかに集中力を切らすか、バッテリーはそこを突くように考えて行かないといけないですね」と語った。
2018年と2019年に2年連続で本塁打王に輝きながら、ここ2年は故障もあって24本塁打止まり。打率も2割台前半と不振にあえいだ。
それが今季は49試合時点で20本に到達。故障での離脱もありながらすぐに復帰を果たし、打率も3割オーバーとここ数年の悔しさを晴らすべく大暴れを見せている。
これで6年連続で20本塁打に到達、今年はどこまで本塁打の数を積み上げていくことができるのか。そして、その先には夢の三冠王も…?完全復活に向けて歩みを進めるレオの主砲に引き続き注目だ。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』