ロッテのドラフト5位・八木彬[提供=千葉ロッテマリーンズ]

◆ ファームで過ごした期間は…

「今7試合投げてすごい全部初体験のことばかりなので、すごくいい経験になっています。調子としては運良く0点に抑えられているなという感じです」。

 ロッテのドラフト5位・八木彬は開幕一軍こそ逃したが、5月15日にプロ初昇格を果たすと、ここまで7試合・6回1/3を投げて、イニング数を上回る11奪三振、防御率0.00と安定した投球を披露している。

 春季キャンプ、練習試合、オープン戦と一軍の実戦で投げていたが、開幕は二軍スタート。「いつ一軍に呼ばれてもいいように調子であったり、コンディショニングをしっかり整えるだけを考えて二軍で投げていました」。

 投球面でも「今のままでやってダメだったら、変えようと思っていましたが、ファームであまり打たれていなかったので、変えずに今はきているかなと思います」とストレートと武器であるフォークを中心にした投球を継続した。

 5月10日の巨人との二軍戦では、4-3の7回二死満塁の場面でマウンドにあがり、「あの時は絶対に点を取られないようにと思って投げたことと、一軍でもああいったことが絶対あると思っていました。そこで思い切って三振を取れるところが持ち味だと思うので、強い気持ちで投げました」と、ウレーニャを1ボール2ストライクから141キロのフォークで空振り三振に仕留めた。

◆ ストレートは自己最速を更新

 この登板から5日後の5月15日にプロ初昇格を果たす。同日のオリックス戦で一軍初登板を果たし、1イニングを投げ三者凡退、2奪三振、無失点に抑え、ストレートは自己最速の154キロを計測した。

 「ストレート自体はそのときは強く投げられていて、いい感じで投げられていた」と振り返る。その一方で、「そのときはすごいアドレナリンが出たんですけど、だんだん力、力になってくると疲れてくるのかなと思って、力配分する感じで投げています。マックス(の力)で毎回投げられたらベストなんですけど、まだ体力がないのかなと思います」と現在の自身の課題点についても挙げた。

 大学から社会人の2年間で自己最速を6キロアップさせたが、プロ入りからの約半年で2キロ自己最速を更新。プロでの球速アップの要因について「食事、トレーニングの質があがっているのが理由だと思います」と話し、「何キロというのを目指すことはあんまり考えていないですが、まだ球速はアップするのかなと思います」と話した。

◆ フォーク、スライダーが良い

 プロ入り前から持ち味と語るフォークも非常に良い。

 プロ初登板となった5月15日のオリックス戦で大城滉二を0ボール2ストライクから空振り三振を奪った141キロのフォークはストライクゾーンからボールゾーンに落ちる良い球だった。

 本人もフォークについて「自信をもって投げられています。空振りを取るためにという感じですね」と話したが、「もっと精度を上げたい」と貪欲だ。

 フォークもそうだが、春季キャンプ中にカウント球として投げたいと話していたスライダーも良い。5月19日の楽天戦で浅村栄斗、5月22日のソフトバンク戦でグラシアルから空振り三振を奪った球種はストレート、フォークではなく、スライダーだった。

 「キャッチャーとも話をして『あのスライダーなら三振が取れる』と言っていただいて、使ったら三振が取れた。投球の幅は広がりました」。

 スライダーを勝負球で投げようとしたきっかけについて、八木は「フォークが見られていて、まっすぐが決まらずにいたときに、スライダーがあるといところで、スライダーを投げたという感じです。その日で曲がりが変わるので、その日はすごく曲がってよかったので投げたという感じです」と教えてくれた。

◆ 奪三振が多い理由

 スライダーが勝負球で投げられていることが、奪三振の多さに関係しているのだろうかーー

 「それもあると思いますし、フォークも良かった。ただ、自分自身の力みがあるところがあるので、それも要因かなと。そこまで奪三振率は高くなかったので、力みもあるので三振率がちょっと上がっているのかなと思います。カウントが悪くなることが多いので、8割くらいでいけたらもっと楽に投げられるのかなと思います」。

 奪三振の多さについて「良いこと」と話しながらも、「ピンチのときは(三振を)取りたいなと思っていますが、(走者がいないときは)もっと投げる球数を少なくしたい」というのが本音だ。

 現状では「2ストライクからフォークで三振だったらいいんですけど、決めにいって振られなくて三振というのはあまり良くないかなと。そういうのが最近は多いのかな思います」と話すように、1イニングの球数が多い登板もある。少ない球数で打たせて取り、走者を背負った場面で三振を奪う投球ができるのが理想だ。

 また、今はビハインドゲームでの登板が多いが、いずれは勝ちパターンで投げたいという思いを持っている。

 「そこを目指して今やっています。段階があると思うので、まずはビハインドのところでしっかり投げて抑えて信用を得られるようになりたいと思います」。結果を残し続けた先に“勝ちパターン入り”が見えてくる。ストレート、フォーク、そして勝負球として使えるようになったスライダーでパ・リーグの強打者たちをねじ伏せていく。

取材・文=岩下雄太

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この記事を書いたのは

岩下雄太

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