ニュース 2022.06.16. 11:03

らしい戦いが増えてきたロッテ 交流戦終盤の勢いを継続できるか

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ロッテ 春季キャンプ

明日からリーグ戦再開


 ロッテは交流戦を10勝8敗の3位で終え、29勝33敗1分の5位でリーグ戦再開を迎える。

 交流戦でパ・リーグトップの成績だったとはいえ、交流戦前の首位とのゲーム差が8.5だったが、交流戦を終えた現在の首位とのゲーム差は7.5。借金の数も交流戦前の6から4とわずかに2つ減らしただけと、リーグ優勝を目指すのであれば、より一層ギアを上げていく必要があることには変わりない。

 交流戦中3カード連続負け越し、このままズルズル負けこむのかと思われたが、本拠地・ZOZOマリンスタジアムでの中日、DeNAとの6試合を5勝1敗の勝ち越し。5勝のうち逆転勝ちが2試合、1点差勝利が2試合と交流戦の最終盤でマリーンズらしい戦いができた。

 リーグ戦再開した後も、この勢いが継続できるかどうかーー。そこがひとつポイントになってくる。近年のマリーンズは連勝したかと思うと突然連敗し、連敗が続きこのままチーム状態が下降していくかと思われたあとに連勝することが多々あった。

 昨季は開幕5連敗で深刻な得点力不足に喘いでいたが、開幕6戦目に16点を奪い大勝し、そこから打線に勢いがつき引き分けを挟んで4連勝、交流戦明け投打が噛み合わず苦しい戦いが続いた中で藤原恭大が再昇格した7月3日の楽天戦から5連勝、東京五輪明けも最初の2カードで2勝3敗1分と負け越し4位転落も、8月18日の西武戦から1カ月近く連敗がなかった。

 今季も交流戦前の楽天、ソフトバンクとの上位対決に4勝2敗で勝ち越し、交流戦最初の広島戦に2勝1敗で勢いにのっていくかと思われたが、ここからまさかの3カード(阪神、ヤクルト、巨人)連続負け越し。6月2日のヤクルト戦から3連敗を喫し、借金は今季ワーストタイの「9」に膨らんだが、5日の巨人戦に今季最多の10得点を奪い10-4で勝利。そして、先週は5勝1敗と勝ち越し、終わって見れば交流戦パ・リーグトップの成績だった。

 浮き沈みが激しいチームのなかで、この先いかに大きな連敗をせずにいけるか。11日のDeNA戦に延長戦の末に1-2で敗れ連勝が5でストップした翌日にしっかりと5-4で勝利し連敗しなかったことに意味がある。


復調気配の打線


 打線は復帰した荻野貴司が復調し、開幕からチームで唯一全試合に出場し安打数はリーグ2位、盗塁数はリーグトップの髙部瑛斗、キャプテンの中村奨吾も6月は月間打率.308、レアードもリーグ2位の11本塁打、リーグ3位の38打点をマーク。マーティン、エチェバリアも6月は月間打率3割近く打ち、若手の安田尚憲、山口航輝も調子を上げている。

 ここへきて、井上晴哉、藤岡裕大、菅野剛士が二軍戦で実戦復帰という明るい話題も。さらには二軍落ちした藤原恭大も、二軍戦で2試合連続3安打以上放つなど、いつ一軍に呼ばれてもいいような準備をしている。夏場に向けて選手層にも厚みが出てきそうだ。

 攻撃面を細かく見ていくと、“1つ先の塁を狙った走塁”、“送りバントで1つ先の塁”を進める攻撃が持ち味だが、6月は野手の犠打失敗はわずかに1度だけ。走塁面でも1本の安打で一塁走者が三塁へ進んだり、送球の間に打者走者が二塁へ進塁したりと、相手の一瞬の動きや隙をついた走塁ができている。6月のチーム得点数46はリーグ最多で、序盤に失点しても逆転勝利する試合も出てきており、打線は開幕直後の最悪の状態からは完全に脱したと見ていいだろう。


先発、リリーフ陣も充実


 投手陣、特に先発陣は開幕から変わらず安定しており、チーム先発防御率は2.43。石川歩、佐々木朗希、ロメロ、小島和哉の4人は開幕からローテーションを守り、美馬学も登板間隔を開けながら先発し好投を続けている。河村説人、佐藤奨真、本前郁也など、そのとき調子の良い投手がローテーションで投げている印象があり、うまく先発を回せている印象だ。二木康太、種市篤暉も控えている状況で、先発陣に故障者や調子が落とした投手が出ても、その代わりが複数人いるのは心強い。

 リリーフ陣も開幕直後は“勝利の方程式”で苦労したが、現在は7回・東條大樹、8回・ゲレーロ、9回・益田直也が基本の形で、連投があれば10日のDeNA戦は7回・東條、8回・西野勇士、9回・ゲレーロ、12日のDeNA戦は7回・小野郁、8回・西野、9回・益田と逃げ切りの形が複数ある。

 唯一気になることがあるとすれば、東條と小野の登板数が多いことか。東條はリーグトップの30試合に登板し、小野はゲレーロ、益田と同じ25試合登板だが、勝ちゲーム、ビハインドゲームと様々な場面で投げている。夏場に向けて疲労で調子を落とさないかという不安はある。

 そんななかで、MLB通算155セーブを挙げるなどメジャーでの実績十分のオスナが加入したことは今後の戦いに向けて非常に大きい。オスナが日本の野球に順応できるかは未知数な部分ではあるが、夏場以降の戦いで実績のあるリリーフが1枚加わったのは好材料。

 そのほかにも現在ビハインドゲームで投げている小沼健太、八木彬がこの先序列を上げていくのか、昨季セットアッパーを務めた佐々木千隼、国吉佑樹、東妻勇輔の巻き返しがあるのかといった点を含めて、リリーフも激しい競争がありそうだ。

 現状首位と7.5差の5位だが、対戦数が少ないとはいえ、3勝8敗と大きく負け越すソフトバンク以外はほぼ互角の戦い。ソフトバンク戦を5割にし、その他の4球団のなかから大きく勝ち越せる球団がでてくれば、上位進出も見えてくる。上位に食い込むためにも、まずは4ある借金を返済し、1日も早く勝率を5割に戻したい。

文=岩下雄太

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