ヤクルト 田口麗斗

◆ 高津采配に期待高まる「後半戦も楽しみ」

 ヤクルトの田口麗斗投手(26)は18日、本拠地での広島戦にリリーフ登板し、見事な火消しを披露。開幕から22試合連続で自責点0(失点1)の好投を続けており、0勝0敗14ホールド、防御率0.00という圧巻の成績を残している。

 田口が登場したのは7回、3番手・今野龍太が2点を失い5-4と1点差に追い上げられた二死満塁の場面。代打の長野久義と相対すると、外角低めのバックドアのスライダーで1ストライクを奪い、内角低めのスライダーで空振りを誘い2ストライク。3球目も真ん中低めに鋭く曲がり落ちるスライダーを投げきり、わずか3球で空振り三振に仕留めた。

 一打逆転のピンチを切り抜けたヤクルトは、直後の攻撃で一挙5得点を奪い快勝。落ち着かない試合展開のなか、田口の好リリーフが再び流れを呼び戻した格好となった。

 18日放送のCSでフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演したヤクルトOBの五十嵐亮太さんは、「あそこの場面で初球簡単にストライクを取って、その後空振り、最後はもっと難しいボールを投げ込んだ」と、わずか3球で大仕事を果たした田口の投球を振り返り、「ピッチャーはみんなイメージするし、バッターもわかっているんですけど、その通りになかなかいかないから難しい。彼はここまでそれを常にやってのけている」と、文字通りチームを救う投球をし続けている左腕を称えた。

 また、「ピッチャーが誰か良くなくても誰かがカバーするという戦い方をしている。だからこそ強いんだと思います」とヤクルト投手陣の層の厚さにも言及し、「彼(田口)だけに限らず、他の投手も休ませながら戦っていく態勢を今の段階で作っているので、後半戦も楽しみですよね」と、独走態勢に入りつつある古巣の状態に笑顔で話した。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』

もっと読む