早稲田大の後輩との投げ合いで貫禄の投球
ソフトバンクがリーグ戦再開最初のカードで3連勝。
楽天との直接対決でスイープに成功し、これで2位と1.5差の首位に立った。
19日の試合では41歳の大ベテラン・和田毅が今季8度目の先発。早稲田大の後輩となる23歳の若き左腕・早川隆久との投げ合いとなったが、年齢を感じさせない威力抜群のストレートを武器に、5回まで一人の走者も許さない完ぺきな投球を見せる。
迎えた6回、一死走者なしでこちらも大学の後輩である茂木栄五郎に初安打となるソロをライトに被弾。ノーヒッターだけでなく無失点投球も終了となったが、引きずることなく後続を斬って6回を71球の1失点。きっちりと試合を作った。
4-1とリードした終盤は甲斐野央から嘉弥真新也、8回は藤井皓哉がピンチを招きながら無失点で締め、最後はリバン・モイネロが3人斬りで逃げ切り成功。ソフトバンクが楽天に3連勝でリーグ首位の座を守った。
19日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でも、ベテラン左腕の快投がトップニュースに。この日挙げた今季2勝目は日米通算150勝という節目の記録であり、また試合中には南海の大エース・杉浦忠氏が持っていた通算奪三振の球団記録を更新。その数字を「1762」まで伸ばしている。
番組に出演した解説者の谷沢健一氏は「和田投手の礎となっているのがストレートとコントロール。ダイエーに入団した時から良く走ってフォームを作り上げてきた。テイクバックが打者から見えづらい独特なフォームが特徴的ですが、それも足腰の力があってこそ。こうした部分が150勝という数字にも繋がっている」と語り、若い頃から積み重ねた努力が、41歳の今なお第一線で活躍し続ける秘訣と強調した。
また、同じく番組に出演した阿波野秀幸氏も、その特徴的なフォームに触れながら「ここ数年は出力を保つためにテイクバックが大きくなっているんですよね」と、左腕の“変化”について言及。「技術面もそうですが、体力面もすごい」とし、年齢を重ねても進化を続ける“心技体”の充実ぶりを称えた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』