本拠地デビューも飾り本格転向へ
日本野球機構(NPB)は21日、中日の根尾昂選手(21)の登録ポジションを「外野手」から「投手」に変更したと発表した。
根尾は大阪桐蔭高時代に投手と遊撃手の二刀流で活躍。中日から2018年ドラフトで1位指名を受け、「内野手」としてプロ入りしたが、2年目以降は外野手としても起用されるようになり、4年目のレギュラーシーズンが始まる直前の今年3月8日付で登録ポジションが「外野手」に変更されていた。
しかし、なかなか打撃面で殻を破れずにいると、5月8日の二軍・阪神戦(甲子園)でプロ入り後初めて「投手」として公式戦に登板。その後、敗戦処理という役割ではあったが、一軍でも同21日の広島戦、同29日のオリックス戦に登板し、それぞれ1回無失点と好投。6月19日の巨人戦では本拠地バンテリンドームでも投手デビューを飾った。
根尾は球団公式YouTubeチャンネルの動画内で、昨季終了後から首脳陣との間で「投手挑戦」の話があったことを明かしており、「今までは野手登録で敗戦処理という楽な場面で投げていましたけど、より自分に厳しく、結果を求めて投手として抑えられるように頑張っていきます」とコメント。
根尾の今後について、立浪和義監督は落合英二ヘッド兼投手コーチのもとトレーニングを積ませる方針を明かしており、「将来的には先発で投げられるように、そういう期待を込めて、本人もチャレンジしていきたいということなので、しっかりとやっていきたいと思います」と期待感を口にしていた。